『太陽の子』
沖縄戦終結から今日で、60年だそうである。20万もの人が、沖縄戦で亡くなった。いろいろな人に歌われて、森山良子さんがNHKのみんなの歌でヒットさせた♪さとうきび畑。その後昨年だったか、さんま主演でTBSのドラマにもなったので、この悲劇については知る人は多いはずだが、あの戦争で生き残った人たちの苦しみをはじめて私に伝えてくれたのは、『太陽の子』である。灰谷健次郎さんの小説で、私が読んだのは高校に入ってからだったか。だから20年以上前である。沖縄戦によって心を病んでしまった人が、主人公の女の子のお父さん。今は神戸で暮らす。
ここ数日、新聞やTVでも、いかに悲惨な戦争であったか、またその後を生きた人たちの苦しみを伝えている。60年といえば大昔のようだし、戦跡以外にはもう島はきれいに復元されて平和な営みを見せているので想像力がないとその悲しみを推し量ることは出来ない。けれども、忘れてはならないと思う。沖縄が本土を守るための捨石になったこと。そのために、兵隊だけでなく、多くの普通の沖縄の人が、逃げまどい、殺され、時には声をあげると米兵に気づかれるからとわが子をその手で殺したということを。
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コメント
おはようございます。
私も「太陽の子」読みました・・・・・そして、ふかくにも、泣きました・・・。
この本に出会ってから、なんと私は読書好きになったのですよ!
いい本ですよね。
投稿: かおちゃん | 2005/06/23 09:01
かおちゃんさん、ようこそ私の時間へ。
この本、本当にいいですよね。
もうずいぶん前の本ですけどね。
投稿: ののか | 2005/06/23 16:58
はじめまして
私は小学生の時の学校推薦図書で、「兎の眼」を読んだ覚えがあります。小学生には重い内容だったけど読み切ったと思います。「太陽の子」「ろくべいまってろよ」「せんせいけらいになれ」などティーンエイジの頃は灰谷さんの本を読みまくった覚えがあります。今読むと全く違う感想なんだろうな、と子供の頃の浅はかさを思うのでした。
投稿: かげまる | 2005/08/26 15:16
かげまるさん、ようこそ私の時間へ。
>浅はか、ってことはないんじゃないかな?
純粋でいいじゃないですか。
私も大好きでした。『兎の目』も読んだなあ。でももう少し大きくなってからでした。
小学生だと、そうですね、少し重たいかもしれないね。
投稿: ののか | 2005/08/26 17:26