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2005/07/01

さっちゃんと娘

さっちゃんはそれから何日か幼稚園を休んだ。お気に入りのくまちゃん人形と遊んで一日を過ごす。そしてお母さんは病院で弟を産んだ。お父さんとお見舞いに行ったあと、さっちゃんはお父さんと手をつないで歩きながら、自分はお母さんになれないのかと尋ねる。手の無いおかあさんはいない、と言われて、眠れないほどさっちゃんは傷ついたのだった。本当にそうなのかと思っていたのだ。そしたらお父さんは、そんなことはないよ、大丈夫だよ、と教えてくれる。それから、さっちゃんの手は魔法の手だよ、と言ってくれた。

さっちゃんのところに、喧嘩に加わったアキラくんがやってきて、まだ怒っているかと訊く。それからプレゼントをくれた。そんなことがあってからさっちゃんは、ようやく気持ちの整理がついて、また幼稚園に行った。そしてジャングルジムの一番高いところに上ってにっこり。下からは友達が、さっちゃんが危なくないか、気を遣って声をかけてくれる。そうしてこの絵本は終わる。なんとよくできた絵本であろう。大人も子どもも心を奪われる。深刻なことだけれども、目をそらしてはいけないことってあると思う。小さい子どもだって、知っていたほうがいいことがある。

私の娘には、さっちゃんとは違うけれども、ちょっとしたハンディがある。そのことを保育園で、根掘り葉掘り訊かれたり、変なあだ名をつけたりする子がいるといっていた。そのせいでかわいくないとも言われるといっていた。でも娘にはさっちゃんのように、きっとそれを乗り越える力があると思う。胸が痛むことばかりだが、きっとよい仲間も育ってくれるだろう。大切なことをいっぱい教えてくれたこの本、つくった人たちの人生の成熟度が伝わってくるようだ

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コメント

さっちゃんの幼稚園ではたなばたの劇を練習しているところなので、7月のはじめにご紹介する絵本としては、まさにタイムリーであったようであります。

投稿: ののか | 2005/07/01 02:01

 お嬢さんにも、ハンディを乗り越えるきっかけ、機会、友人が訪れますようにお祈りしています。

投稿: まざあぐうす | 2005/07/05 22:38

まざあぐうすさんのあたたかいお言葉、胸にしみます。

投稿: ののか | 2005/07/06 02:55

とても場面が想像できて最初は辛かったです。
うちの子も買い物や公園に行くと「おばけ」なんて言われてましたから。
この記事を読んで思ったのは、自分で悩み、戦ったちいさなさっちゃんの事はもちろんですが、自分の子を思い出していました。
なんといわれても、「遊ぼう」と近づいて行ったわが子。「おばけだ、にげろ~!」と言われ、聞いているこっちが辛くなり子供を抱き上げた時も、「おかあさん、おばけごっこしようか」と笑顔で言ったわが子。

なんだか胸いっぱいになりました。
手術は受けてもやっぱり子供同士では目元が気になるらしく、初めて会う子は必ずのぞきに来ます。
これからのわが子に、さっちゃんが入ってくれたら最高だなと思いました。
一緒にがんばりましょう!

投稿: たくはやママ | 2005/08/05 18:37

たくはやママさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

大丈夫、きっと大丈夫、と子どもの可能性を信じて、励ましあっていきましょうね。
これからもどうぞよろしく。

投稿: ののか | 2005/08/05 19:54

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