ご無礼
「ご無礼!」という元気な声に振り向くと、役所のカウンターで用の済んだ一見して70代の男性が帰るところだった。「ご無礼つかまつりまする。」というのは、時代劇でしか聞かない言葉なので理解しづらかったが、どうやらいろいろ手を煩わせてすまなかったね、という意味で区役所の職員に挨拶したらしい。
ところで、私は週に2日か3日くらい仕事で役所にでかけるのだが、気になることがある。それは、プライバシーが丸見えなこと。病院の診察の際、医師と患者とのやりとりが待合室の人に筒抜けのときに感じたことがあることなのだが、役所も同じ。
昨日は、父親が亡くなって遺産の関係で書類がほしいという人が、係りの人に親族関係の話をしていた。また、離婚届けを出しにきた人は、係りの人が他の役所に必要あってのことだとは思うが電話でその件を問い合わせている。いずれも○○様のプライバシーはその場にいた人全てに筒抜け、丸見えである。私は、こんなのご免だと思った。せめて小さな部屋で小さな声でやってもらえたら?と思う。関係も無い一般人に、なんでそんなプライバシーが知られる必要があろうか?知人がいたらどうするんだろう?個人情報保護が叫ばれ手続きは面倒になる一方なのに、カウンターでこれでは、何が個人情報保護だ?と思ってしまう。
ついでだが、「ご本人様確認できるもの、お持ちでないですか?保険証とか免許証、パスポート、診察券でも結構ですが?」というやりとりをよく耳にする。この「ご本人様確認できるもの」という込み入った言い方、これがまず気になる。「身分証明書」といえばいいだけのことだと思う。ついでに、診察券、これで身分を証明できるのか?これも疑問。ご無礼というか、失礼というか、いい加減というか、役所は私にとっては摩訶不思議なところである。
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コメント
ののかさん、おはようございます!
そ~ですよね、病院で患者さんの言ってる事が、しっかり聞こえてしまった事、あります!
出来るだけ、聞こえないように(無理だけど)耳ちっちゃくします(笑)。
しかし、ご本人確認に「診察券!」って、思わず笑っちゃいました(^o^)。
投稿: かおちゃん | 2005/07/27 08:33
かおちゃん、コメントありがとうございます。
今日も私は役所に行きましたが、今日のところは職員の雑談もなし、気になるような無神経な対応もなし、ご本人様確認といわず、身分証明書と言っておりました。大きな区役所だから気をつけているのかも。
比較的小さな、批判にさらされにくい出張所などで、眉をひそめるような実態がくりひろげられているようでございます。
投稿: ののか | 2005/07/27 17:26