9.11
今日は、アメリカでの同時多発テロから4年目。世界を震撼させた事件から、もうそんなに時がたったのだ。
今日は日曜日なので、私は朝からキリスト教の教会に出掛けた。今日は牧師ではなく、信徒のお話を聞く機会を与えられた。その人は、4年前は家族でアメリカに住んでいた人であったので、視点が私とは全然違う。その日の出来事として、朝から繰り返しテレビでは衝撃的なあの場面(ツインタワーに飛行機がつっこむ、そしてビルが崩れ落ちる)が何度も繰り返し放映されていたそうだが、その日小学校に出掛けた子ども達は、帰って来たとき校長先生からの家族宛の手紙を持っていたそうである。あのシーンを必要以上に子ども達に見せないで欲しいと言う内容だったそうだ。
さて話はすすみ、ツインタワービルに最初に突っ込んだ飛行機のパイロットの家族が、ほぼ一年後に、以前住んでいた東部の町の教会で発したメッセージの話が出てきた。私はこの話は以前にも紹介されたことがあったので知っていたが、その父親像について改めて話をうかがい考えさせられた。
そのパイロットは、敬虔なクリスチャンで、幼い息子を朝の5時半に起こしてドーナッツ屋に行き、朝食をとりながら神様の話をしたりする良き父親だったそうである。子どもたちに、「心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」(旧約聖書:申命記・6章5節)を日に何度も教えていたそうである。果たして悲劇で夫と父親を亡くしたその家族は、一年後、灰の中からも美しい愛を見出し、人々にメッセージを発したということである。その人が家族に与え続けた愛が、しっかりと家族の中に息づいていたのである。
人生は思い通りに行かない。不条理なことばかりである。そして世界では、今日もまた殺戮が行われ、そして天災で多くの命が失われる。希望はどこにあるのだろうか?何を信じたらよいのだろうか?そして私たちは、次に生まれてくる命に、どういうメッセージを託したらいいのだろう?いつ終わるとも知らぬ一生に、どれだけのことができるだろう。
今日は終わっていく。そして日本は、一体どこへ行く?
「私は在る」と昔も今も言い続ける神。この神こそ、全ての答えを知っている方なのであろう。
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コメント
ののかさん、メッセージをありがとうございました。夏の疲れがどどーっと押し寄せてきていました。やはり行間に疲れが出てしまうのかもしれません。
今日、鍼灸の治療をしてもらって、少し楽になりました。ご心配いただき、うれしかったです。
さて、本当に「人生は思い通りに行かない。不条理なことばかりである。そして世界では、今日もまた殺戮が行われ、そして天災で多くの命が失われる。希望はどこにあるのだろうか?何を信じたらよいのだろうか?」と思うこの頃です。
その答えをご存知の神様は、沈黙のままです。ただ祈ることだけが、私たちに残されたことなのだと信じて、祈り続けたいです。
投稿: まざあぐうす | 2005/09/13 20:52
まざあぐうすさんへ。
「希望を持って喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。」(新約聖書ローマ人への手紙12章12節)
私の好きな聖句です。
お疲れだったんですね。私もそうですが、今風邪気味の人、夏の疲れか、怪我をする人があちこちに見受けられます。鍼灸の効果、出るといいですね。
投稿: ののか | 2005/09/13 20:58