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2005/10/30

♪遠き山に日はおちて

息子が一泊のキャンプに出掛けていった。今晩はキャンプファイヤー、明日は山登りだそうである。

ところがおとといの夜、息子の眼の上がうっすら赤くて元気がないことに気づき、熱をはかったら少しあったので心配した。ゆっくりやすませ、昨日も予定を変更して、私と二人で過ごした。そして、ひとつ持ち物で足りないものがあったので二人で買い物に行き、昼ラーメンをすすっていたときにポツリ。「実は昨日けんかした。」と。

今まで親切にして家にも呼んであげていたクラスメートが、最近わがままがひどくなり、息子のことを「うざい」と言って、あからさまに毛嫌いするようになったそうだ。そして、昼休みの後の掃除の時間に、ルールを破ってぞうきんがけでなくみんなのしたがる箒掃除だけをその子がするので注意したところ、箒の柄で頭を殴られ拳骨で顔を殴られ、靴を履いた足でたくさん蹴られたということ(夜になってお風呂で点検したところ、たんこぶや痣がいっぱいみつかった…)。ところが息子は、こんなやつに謝りたくないから、無抵抗を続けたというのである。先のことまで考えて、相手を悪者にしようとしたのか?と私の頭には疑問符がいっぱい。

結局は保健室のお世話になり、みんなにうながされてその問題児も一言謝ったそうだが、許してやるものか、絶対に、と息子の怒りは大きい。なんとキャンプで同じ班だという。今まで仲良しのつもりだったのに冷たくされたり、いきなり暴力をふるわれたり、これまた痛かったりで、ショックが大きい様子。私はまずは話してくれてありがとうと言い、同じ相手に同じ方法でかかっていったってまた同じことになるから、今度は違う方法でやるなら注意しなさいね、と声をかけておいた。先生に午後にたまたま会ったので事情を聞くと、相当息子が泣きじゃくっていたとのこと。昨晩も結局頭がさえて、その話の続きをしていた息子、結局寝不足のまま先ほど出掛けたのであるが、はたして無事に帰ってくるだろうか?

多分大丈夫だと思うけど、ちょっと心配な母である。

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コメント

ののかさん、おはようございます!

息子さん
悔しかったでしょう、腹が立ったでしょう ショックだったでしょう。
こんなやつに謝りたくないから、無抵抗>
なかなか出来る事じゃありません、なかなかこんなに冷静に考える事も出来るものじゃありません、人間ってとっさに手や足出るものですから。
偉いぞ! 偉いぞ!
良く我慢したなぁ~
お母さんに話せて、少しはすっきり出来たかなぁ・・。

キャンプで、楽し~い思い出、たくさん持って帰ってきてほしいですね。

投稿: かおちゃん | 2005/10/30 12:04

息子さん、きつかったでしょうね。
よく手を出さず、我慢しましたね。
というか、手を出してくる友達のことが
哀しかったのかもしれません。
殴りたいなら殴れ!
こころに相当な傷を負われたと思います。
せっかくのキャンプなのに、残念です。

笑顔で帰ってこられることを祈っています。

投稿: GTU | 2005/10/30 14:59

>かおちゃんへ。
母たるもの、子どものこととなると
本当によよよ、とショックなものですねえ。

今頃お風呂から上がった時間だなあ。
楽しい夕飯とキャンプファイヤーになるといいなあ、と息子のことばっかり考えているののかです~。

投稿: ののか | 2005/10/30 17:23

>GTUさんへ。

いつも子どもたちのこと気にかけていただいて、嬉しいです。

>笑顔で帰ってこられることを祈っています。

 そうなんです、ケロッとして帰ってきてくれると思いますけど、顔を見るまでは心配な母でした(^_-)-☆。

投稿: ののか | 2005/10/30 17:26

我慢した息子さん、とても偉いです。 
大人でも、なかなかできることではありません。
すぐ暴力をふるう子どもは、その対処の仕方が難しいですから、ちょっと心配ですね。
でも、子どもって、意外なことで仲直りしたりしますので、仲直りができるといいですね。

「それでも人生にイエスと言う」読みました。フランクル氏の精神力に感動です。早速、「夜と霧」も図書館に予約をしました。

投稿: ミント | 2005/10/31 12:15

ミントさん、こんばんは。
息子はケロットした顔で帰宅しました。
私はほっとしています。

>仲直りができるといいですね

本当にそうですね。ご心配いただいてありがとうございます。

フランクル読んでいただけましたか。すごい人ですよね。でも、『夜と霧』はむずかしそうで、私はお手上げなのです。

投稿: ののか | 2005/10/31 20:20

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