銀杏
いちょう並木の下を通ると、銀杏がつぶれて独特のにおいを放っている。足元をよく見ないで歩いている人たちが、ずるっと滑ったりしながら踏んでしまっているようだ。
私はどういうわけか、大学に入るまで銀杏というものを知らなかった。我が家の茶碗蒸しには銀杏は入っていなかったし、私の知っている銀杏の樹にはぎんなんが成らなかった。雄の樹だったんだろう。
大学祭が近づき秋たけなわの頃、いちょう並木をくぐって教室へ入ったら、なんだか臭い。どうも靴の裏から異臭が漂ってくる。それで初めて銀杏というものが、こういう風に強烈に臭い実の中に入っているものなのだとわかった。聞くところによると、この季節になると、近所の人が銀杏を拾いにキャンパスに入ってくるという。そしてそれを、庭に埋めるんだそうだ。へぇ~そうなんだ。
あるある大辞典かなにかで、銀杏パワーを特集したとき、知人の義母は体によいからと朝から晩まで料理に銀杏を入れたそうである。銀杏入りのシチュー、どうしてもいただけなかったとか。大人になって私も銀杏を口にするようになったけど、やっぱり茶碗蒸しが一番かなあ、と思っている。
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コメント
ののかさん、おはようございます!
銀杏は、殻は硬い、踏むと臭い・・・ホントに個性の強い木の実ですよね。
昔、だるまストーブだった頃(あっ解ります?)やかんなど置いたりする、縦長の石油ストーブですが・・・。
あの上で、焼いて食べた記憶が有ります、美味しかったなぁ~最近は食べる機会が減りましたね (-.-)。
投稿: かおちゃん | 2005/10/07 10:35
♪かおちゃん、こんばんは。
お~!>だるまストーブ わかりますよ。
その上で焼いた銀杏、おいしいでしょうね。
私は食いしん坊ですから、つばがわいてきました…。
なぜ私が小さい頃食べたことがなかったかというと、多分母が好きじゃなかったんでしょうね。
私は今、嫌いではないのですけど、やっぱり習慣がないっていうのは、辛いですね~。
投稿: ののか | 2005/10/08 01:12