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2005/11/10

♪時代

このあたりは、40年くらい前の分譲住宅地。昔は、見渡す限りススキの山だったという。駅まで行くのに、泥んこ道を延々歩かねばならなかったらしい。向こうの丘には縄文時代の落とし穴の遺跡があったというから、獣道があって猪や鹿が走り回っていたんだろうなあ。そして、人間がいて、丘と丘の間には川があり、集落があったりしたのだろう。今は住宅地に変わったけど、川の道筋だけは残り、散歩道になり、その周りには人びとが集まる店がある。

我が家の近隣には同じ頃に建った家が並ぶが、この10年ほど世代が変わって建て替えが進んだ。残ったのは我が家とお隣だけ。ペンキを塗り替えたりなんだりで、古い家の手入れは大変だ。しかしここへきて、ついにお隣の未亡人が土地と家を売却し引っ越していった。お陰で隣は、今工事の真っ最中。毎日我が家の前に工事車両が並ぶ。今度は2つ家が建つようだ。

隣の家には昔、大きな秋田犬がいた。ジローという名前で、子どもが好きな犬だった。私の家にはまだ犬がいなかったから、私たち子どもはジローを見たくて、庭からよくお隣を覗いたものだ。そうするとジローは尻尾をふって喜んでくれた。おとなしくてかわいい犬だった。お隣の奥さんも、ジローみたいにおとなしい人だった。そこのお嬢さんが音大を出たので、妹などはしばらくピアノを教えていただいた。そういうかかわりのある家が、また一つなくなって、なんだかとっても寂しい。

私の家は今は2世帯になっているので私たちが離れに住まわせてもらっているわけだが、母屋の親も年だから、これから先どうなるのか、と考えてしまう。庭の草花をこよなく愛している母は、腰が曲がろうがなんだろうが毎日庭に出て、手入れを惜しまない。だけど、もうあと何年続けられるだろうか。ひしひしと時代の波が押し寄せているのを感じる、今日この頃である。

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コメント

ウチも40年級の住宅地。築38年の家を修理しながら住んでます。さながら工事現場が生活の舞台。
私で3人目の家。近隣には造成以来からの人も、20年前に引っ越して来た人も。
玄関から階段へ向かい、階段下に風呂とトイレがある典型的な横濱型建て売り住宅もすっかり姿を消している・・と思いつつ、まだ外装更新で生き残ってます。

近隣の人と、今までの住人やこの家の履歴について話を聞いたり、この地域の特徴などを話したりするのも楽しいです。都心回帰で人気が下がった地区とはいえ、この環境がお気に入りです。ただ、所有者と連絡が取れない私道が理由で下水道が来ていないのが問題ですけどね。

投稿: のり | 2005/11/10 23:05

のりさんへ。
寒い冬が来る前に、修理が完了するといいですね。
下水がきていない、そういうことって、よくあるらしいですね。

投稿: ののか | 2005/11/11 09:01

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体高57~63cm ほ乳類 食肉目 イヌ科 Casis familiaris 画像元 勝手にフォトギャラリー [続きを読む]

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