鳥の影
朝日の入る台所の東の窓。朝の仕事の合間にふとパソコンの前に座ると、朝日に照らされて葉の落ちた木の枝の影が、壁に映っている。
何かが動いた、と思ってもう一度壁に目をやると、鳥がとまったのか、木の枝が揺れている。立ち上がって窓の外を見る。どの木の枝に鳥がいるのだろうか?
太陽は遥か向こうの山の上に昇っており、建物をさえぎるようにすっくと立っている大きな木の枝から朝日が漏れている。その延長に我が家の庭があり、その先に私のいる台所があるのである。どの枝かな?どこだろう。
そのひと時、いくら目をこらしても、鳥は影となって私に存在を知らせただけだった。
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コメント
静かな風景が想像されます。
朝は、何かしら神経が敏感な時間帯なのでしょうか。
散歩に出ると、ほんとうに朝日がゆっくりと昇り、時間の流れが、日の光によってもたらされているような気がしてきます。
鳥の影は、いったい何を運んできたのでしょうね。
「明日もまたきますよ」とあいさつをしたのかもしれませんね。
(や)
投稿: 山猫編集長 | 2005/12/16 22:51
山猫編集長さん、おはようございます。
鳥はなんとなく、ワタシの勝手な予想ではヒヨドリだったのではないかと思うんです。
何か朝ごはんはないかな、とあっちこっち眺めていたのではないかなって…。
投稿: ののか | 2005/12/17 08:26