映画 日本国憲法
映画 日本国憲法を観た。以前から観たいと思っていたものなので、上映会があると訊いて喜んだ。
第二次大戦後、民主主義でなかったからあんなひどい戦争に日本が突入したのだ、という考えの下に、二度とあんな戦争にならないような国をつくるための憲法が様々な人によって考えられた。今憲法改正(改悪?)問題が語られるときに、あれは押し付け憲法だから、日本人の手で考え直す必要があるという論議がある。今はもう瀬戸際である。が、あのとき、明治憲法にかわる新しい世界に誇る第九条をたずさえた新憲法を考え出したのは、ある時期にしか存在しなかった同盟と日本国民であった、と映画の中である識者が述べていた。もちろん実際に採用されたのは、GHQのマッカーサーが組織したあるグループの案であったのだ。それが採用された流れのことをいっているのであるけれど。
一緒に観た人のなかに、韓国から日本へやってきて大学で勉強中の女性がいたのであるが、もっともっと話し合いが必要ですね、と感想を述べていた。憲法改正の波の中では、アジアの国との話し合いは、まだまだ足りないのであろう。
映画を観終わり、海外の識者たちが語る日本国憲法への思いを観て聞いて思ったこと。「戦争はたくさん、戦争はもういやだ。」というあのときの気持ちを忘れてはならないと、今を生きる私も心から思った。
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コメント
ののかさん、トラック・バックとコメントをいただき、ありがとうございました。
いろいろと考え、とめどなくいろんな思いが湧いて来ました。ひとりで考えていても結論はでませんが、問題意識を持ち続けたいなと思っています。
私は本も買ってしまいました。まだ、読んでいませんが・・・。
投稿: まざあぐうす | 2006/02/28 18:28
私は去年だったか、「私は男女平等を憲法に書いた」という映画、ベアテ・シロタ・ゴードンのドキュメント映画を岩波ホールで見たのです。そのあと、「1945年のクリスマス」柏書房 という本を友人が貸してくれました。
「男女平等」という今でこそ何の疑問も持たないこの条項が、当時のアメリカでさえ男女平等ではなかった時にこのベアテさんによって書かれたということのすばらしさが分かります。
是非こちらも読んでみて下さい。
投稿: マーガレット | 2006/02/28 22:31
まざあぐうすさん、コメントありがとうございます。
日本はアメリカによって原子爆弾が落とされて、広島・長崎の一般市民がどれだけ深刻な被害を受けたか、今でも忘れることができません。しかし、日本は被害者でもあり、加害者でもあったのですね。そこが戦争の悲劇です。戦争が終わって60年もたつのに、韓国その他のアジアの国では、慰安婦だった人びとが抗議行動をおこしています。
3月15日の昼に、国会前で日本でも行動があるそうです。
時間の都合がついたら。。。なんて今考えているところです。
投稿: ののか | 2006/03/01 05:49
マーガレットさんへ。お帰りなさい!!
早速コメントありがとうございました。
>「私は男女平等を憲法に書いた」という映画、ベアテ・シロタ・ゴードンのドキュメント映画を岩波ホールで見たのです。そのあと、「1945年のクリスマス」柏書房 という本を友人が貸してくれました。
良い情報をありがとうございます。いまだに世界でも日本でも男女平等とはいえない現実がありますね。ご紹介の映画や本、是非トライして見たいと思います。
投稿: ののか | 2006/03/01 05:52