菜の花と細い月と桜のトンネル
今日は娘の最後の登園日だった。25日に卒園式があったが、その後の一週間も保育は続けられていたのである。
朝、保育園へ降りる階段の上に立つ。いつもこの場所で、どんなに急いでいる朝でも空を見上げた。高台にある保育園のその場所から眺めると、街の上に広い空が見られるのである。今日は、雲ひとつない晴天であった。
一日の仕事を終え、家に帰って車に飛び乗る。お迎えに行くのも、今日で最後。そしてまた、同じ場所から空を見ると、ほんのり赤く染まった夕焼け空が広がっていた。
娘は保育室で、一生懸命折り紙を折っていた。大好きだった工作も、これで最後。りすがどんぐりを持っているところができあがって、先生にプレゼント。満足した娘だが、顔はすっかり疲れて腫れぼったい。聞けば、おやつの後にみんなでお別れが悲しくて泣いたんだそうな。そうだよな~、娘の場合は3年弱、この仲間とともに長い時間を過ごしたのだから。でもね、生きていれば、きっと会える、会えるんだよ。大丈夫、ここで過ごした宝物の時間を持って、みんなたくましく大きくなったんだもの。
さあ帰ろう。暮れなずむ街の上には、細い月が浮かんでいた。菜の花がきれいに咲き誇っている横を通り、車に乗って出発。ライトを点けた車で、小学校の桜のトンネルを抜け、私たちはいつものように家路についた。
| 固定リンク
| コメント (3)
| トラックバック (0)
最近のコメント