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2006/03/08

電車の中で思うこと

朝の電車の中で。

① どこかで見たことがあるようなお顔のお嬢さんが座席に腰掛けている。その寝顔をじっと見つめていたら、女優のドリュー・バリモアと瓜二つの鼻と口をしていることに気づく。気さくに声を掛けたくなるような表情をして、その娘はすやすやと眠っていた。

② 決まった電車の決まった車両で、今日も香ばしいパンの匂い。同じ駅に停車中にいつも気づくから、そこから乗り込む客の中の1人が焼きたてのパンを持っているらしいのだ。しかし、いまだにそれがどの人なのか判らない。私がこの電車に乗ることも直になくなるので、この仕事を辞める日までにそれが誰なのかつきとめたい。そしてパンが自家製なのか、それともベーカリーのものか、実はとっても興味がある。

今日の帰りのプラットホームにて。

目の不自由な人が電車に乗り込もうとしていたのに、点字ブロックに立ちはだかる若い人がいたので、私はその女性に「どいてください」と声をかけた。目を閉じて心開いてを読んで以来、私はホームの点字ブロックにはなるべく立たない様に心がけていたから、他人が明らかに無意識ではあるが目の見えない人の邪魔をしているのを見て、腹が立ったのである。そして邪魔者に横にどいてもらってから、白い杖の人に声を掛け、腕をとって車内に入り、空いている席まで案内した。ついでにその人が降りるときも手伝おうと思ったが、その方はちゃんと自分の降りる駅になるとすっくと立ち上がり、そのまますいすいと降車していった。私なんぞが出る幕ではなかったようで、恥ずかしくなった。やっぱり慣れない者がちょっとばっかり手助けをしたって、迷惑なだけだったかな、と落ち込んでしまった。あ~あ。

このように私は電車の中で、いろいろ思いをめぐらすことが好きである。

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