『はらぺこあおむし』

はらぺこあおむし

posted with 簡単リンクくん at 2006. 4.28

エリック＝カールさく / もり ひさしやく
偕成社 (1989.2)
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これは、いっとき息子が一番大好きだった本。私は、何度も何度も読んだので、覚えてしまった。あるとき、布の絵本の講習会に未就園児だった息子を連れて出掛け、縫い物をする私の横に座らせた。息子が飽きてはかわいそうと、私はこの絵本を持たせて、手元の縫い物に集中しながら、そらで読み聞かせをしたら、周りの人にびっくりされたことを思い出した。「なんで見ないで読めるの？」って。その後、幼稚園に入った息子が卒園するとき、お母さんたちでこの絵本を人形劇にしたのも、いい思い出。赤、黄緑、緑のぽんぽん毛糸を作って、細いゴム糸で繋ぎ合わせ、フェルトで作った目と触覚をボンドでとめて小・中・大の３匹のあおむしを作ったんだったなあ。やせっぽちだったあおむしが、美味しい食べ物をどんどん食べて成長し、最後にさなぎになって、「あ、ちょうちょ。」に変身するんだよね。ちょうちょは一匹じゃなくて、卒園生全員の分を飛ばしたなあ。あれは楽しかった。あおむしの制作を担当したという自己満足が、かなり大きいので恥ずかしいのだが、息子を含め母親も子どももとても楽しんでくれたので、よかったと思う。

ついこの間、鰻を載せた息子のお弁当を作ったとき、庭の山椒の葉っぱを摘んだ。ああ、この山椒って、アゲハチョウの青虫が大好きなんだよな、とそのとき思った。それで、最近『はらぺこあおむし』を読んでないのを思い出す。このところ、色がきれいだからずっと飾ってあるだけだった。さて、今晩にでも、読んでみよう。子どもたちの喜ぶ姿が、今から想像できるようである。楽しみ、楽しみ。