小鳥のさえずり
新緑の間から聞こえてくる、鳥のさえずり。耳慣れた声と思っていても、それは雨が来る前、雨の間、雨上がりと、違う声であるそうだ。
【号外】やまねこ新聞社の記事に紹介されていた、福音館のちいさなかがくのとも2006年6月号は、三宮麻由子さんの『おでこにピツッ』。雨の降り始めから終わりまで。多彩な音に彩られた絵本である。雨にうたう鳥の声も、とても新鮮。購入して、子どもたちと読み、あらためて三宮さんの世界に心打たれた私は、上に紹介した、『鳥が教えてくれた空』を読み始めた。
三宮さんは、目が見えない。視力を4歳のときに失った。だから、私たちが普段気にとめていない音に気づく、すばらしい感性を備え、それを文章にして私たちに伝えることが出来るのだ。
本にあったことがホントウかどうか、この間早起きして夜明けのころの鳥の声に耳を澄ます。と、本当にまだ薄明かりの頃、初めに鳴き始めるのは大きな鳥~カラスや山鳩たちだった。面白い。
ついこの間まで、鳥の声といえば大江光さんと思っていた私だが、その声を今私に教えてくれるのは、三宮麻由子さんなのだ。
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コメント
山猫デス。
ショックです。知りませんでした。
『三宮さんは、目が見えない。視力を4歳のときに失った。』・・・
う~ん。(--;
-(や)-
投稿: 山猫編集長 | 2006/05/29 12:18
三宮さんのHPを探しました。
日記を読ませていただきました。
「白い杖」という文字がすぐに目に飛び込んできました。「シーンレス」という言葉も・・。
う~ん。実はまったくそのことには気づいていませんでした。
あの絵本の音に対する感性が、すばらしいと思い、それだけで感想を書いてしまいましたけれど・・。
ご紹介のこの本も探してみたいと思いました。
-(や)-
投稿: 山猫編集長 | 2006/05/29 12:28
山猫編集長さん、コメントありがとうございます。こちらで、断りもなく記事を引用させていただいて、ご挨拶があとになってしまいまして、失礼しました。
私は、三宮さんのことは、まざあぐうすさんの「ハンナの祈り」の記事(トラックバックしていただいた、命は永遠に清らかで無傷です)で知ったのです。すばらしい文章力の持ち主です。そして、観察力の素晴らしい方です。是非、著書をご覧になってみてください。絵本を出していることを知ったのは、編集長さんの記事がきっかけです。いつも、大変楽しみに読ませていただいています。これからも、ますます楽しみにしています(#^.^#)。
投稿: ののか | 2006/05/29 21:33