栗の花の香り
朝早く、職場まで自転車に乗って通る緑道の脇に、水色や白・むらさきの紫陽花が咲き出した。ああ、6月だなあと思う。
帰り道、今度は歩いて栗の花を探す。あった。なんともいえない香りとともに、白い花が細長い葉と同じように垂れている。今年もまた、この香りに出会えた。
数年前、初めてこの花の香りを教えてくれた人は、私の暮らしていた遠い町に住む。今は私と、語らうことはない。でも栗の花の季節に、その木の下に立つと、「また今年もお目にかかれましたね」、というやわらかい気持ちになれる。「こちらは皆元気で、暮らしています。来年までどうぞ、お元気で。」
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コメント
こんにちは。犬の散歩コースにクリの木があります。
この匂い、かなり強烈ですよね?
クリの花と実は形が随分違っていて、
面白いなあと思いながら見ています。
花を見て人を思い出すなんて、素敵ですね。
投稿: ミント | 2006/06/02 15:55
ミントさん、こんにちは。
わんちゃんのお散歩再開されているのですね。
栗は、教えてもらうまで、私は花のことを
気に留めていなかったのです。
本当に独特な花と香りですね。
今日も、あの木の下の写真屋さんは、
つぶれずにまだやってるのかなあなんて、
街角の様子を思い出したりしています。
投稿: ののか | 2006/06/02 21:06
yuzukiさん、こんにちは♪
お嬢さん、元気になられたのでしょうか。
本当に、いろんなものが流行る季節ですね。
栗の花は、独特ですね。
苦手な人もいるかもしれませんが、
私にとっては、懐かしい大切な木の花なんです。
下のお子さんが成長して、いつの日か、
お母様から教えられた栗の花のにおいを
きっと懐かしく思い出すことであるでしょうね…。
投稿: ののか | 2006/06/02 21:10