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2006/08/29

『くまさんくまさん なにみてるの?』

エリック・カールの本『くまさんくまさん なにみてるの?』。

日曜から、息子が塾の合宿で秩父に行ってしまった。お兄ちゃんがいないと、娘は寂しい。だから、いつもより熱心に「絵本を読んで~。」とふとんでねだる。しかし昨夜の私は、3日前に始めた夕食後のウォーキングで、いつでも眠りにつけるくらい気持ちよくくたびれていた。まぶたが重い。ごめん、娘よ!眠くて無理、と声を掛けようと思ったが、娘が手にした絵本を目にして目が覚めた。その絵本は、エリック・カールの『くまさんくまさん なにみてるの?』だったのである。この絵本を出されては、私はもう元気になるしかない。これこそ、私が絵本の読み聞かせに魅せられた、最初の一冊だからである。

これは、「くまさんくまさん ちゃいろいくまさん なにみてるの?」からはじまって、ページをめくるごとに、その動物が見ていた別の色の動物が登場する展開。そして何番目かの「金色のさかなさん」が見ていたのは、人間の「おかあさん」で、その「おかあさん」は何を見ているかというと「大好きなこどもたち」を見ているという、0歳児だって大丈夫な、簡単な絵本なのである。しかし、深い。とても深い味わいのある、素晴らしい絵本だ。

この「おかあさん」が出てくるところが、この絵本の落としどころである。読んでいる私は、毎回ここで感動してしまう。その「おかあさん」は、私にはロシア人のお母さんみたいに見えるのだけど、普遍的なやさしさを口元にたたえて微笑んでいる。とっても優しい顔なのではないけれど、なんだかつんとしているようにも見えるんだけど、にじみ出た母の表情。この顔に、私のハートがどきゅんと射止められてしまうのだ。そしてその「おかあさん」は、大好きなこどもたちを見ているのである。

この絵本をはじめてわたしたち親子に読んでくださった知人は、笑顔が優しく声が素敵で、心のあったかいお母さんだった。ピンチだった私たち母子は、そのお話会で救われた。あのときの友情は、忘れることが出来ない。あのお話会に誘ってくれた大好きな先生も、頑張り屋で笑顔の明るいひとだった。最近会っていないけど、私にとってはかけがいのない、出会いのひとこまである。

愛されて安心して生きていくということは、大人にもこどもにも動物にも、とっても大切なこと。『くまさんくまさん なにみてるの?』はそういう安心を、思い出させてくれる絵本である。

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