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2006/10/28

Family Tree

今日は、両親の金婚式を祝う食事会に出かけた。食事会はうちわだけのものだけれど、そのなかで父の自叙伝を家族にお披露目する場面があった。自費出版でようやく出来上がった本を、大いに父は喜んでくれた。半年前に自叙伝をつくることを父が思いついたとき、私は正直気が重かった。なにしろ本をつくるなんて初めてだったし、当の本人は今は体が不自由なので新しく文章を書くことはできない。父に代わって誰かがしなければならない。しかし父には当然ながら、細かい希望が多かった。というわけで当分暇だけはある私と母が家族を代表して今まで父が書いた文章をかき集めて読み直したり、写真を探したりして、じっくりのんびり計画を進めた。夏を過ぎてからはいよいよ編集者を探してお願いし、一緒に作業をすすめてようやくパーティの前日に本が出来上がったのである。

作業を通じての私の収穫。それは父の仕事の業績を知ることで、客観的に父のことを尊敬できるようになったこと。そして家系図をつくることで、Family Tree(家系図)の中のどのあたりに自分がいるのかがわかったことだ。

長い人間の歴史が記された聖書を読んでいても感じることだが、人生に起こる出来事は昔の誰かにもいつかあったようなことばかりである。人間の一生なんてそんなものだ。そしてかけがいのない一人の人生の枝は誰かにつながり、伸びていく。そのように私はこの親の元に生まれてきて、いろいろな人と関わりながら成長し、今度は子どもたちへ命のバトンが受け継がれていくのである。

何はともあれ、父は涙が出るほど本ができたことを喜んでくれてよかった。母もやれやれと、安心したようだ。さあこれからは、どの方にさし上げるかリストをつくったり発送したりという事務的な作業が残っている。さっそく誤字もみつかった。痛っ!あれだけ気をつけたのに残念だ。でもまあとにかく、今日は半年かかえた不安から解放されたわけで、私はシャンパンをあけてちょっと酔っ払っているところである。

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コメント

 ののかさん、お疲れ様でした。

 とてもすばらしい親孝行なさいましたね。
 いろいろと大変だったかと思いますが、後の人生で振り返って、やってよかったと思えることだったのではないでしょうか。

 私はまだ本当の意味で親孝行していないなと反省しきりです。

投稿: まざあぐうす | 2006/10/29 02:52

まざあぐうすさんへ。

自叙伝をさせる人は、この世にはそれほど多くはないですから、父は思いを果たせてよかったと思います。手伝いは大変でしたが、親不孝ばかりしている私としては精一杯の恩返しとなりました。

まざあぐうすさんは本当に立派な方ですから、ご両親にとっても自慢の娘さんなんだろうなあと私は想像していますけれど(^^ゞ。

投稿: ののか | 2006/10/29 06:55

ののかさん、お父様の自叙伝の出版、おめでとうございます。
お疲れになったことでしょう。ご苦労様でした。

>Family Tree(家系図)の中のどのあたりに自分がいるのかがわかったことだ。
自分を客観的に見られる機会でもありますね。いろんな時代、いろんな人たちの血を受け継いでここにいる自分というか…。
とても素敵な親孝行になりましたね。

投稿: ミント | 2006/10/29 08:47

ミントさんへ。

親孝行できてよかったです。
コメントありがとうございました(^^ゞ。

投稿: ののか | 2006/10/30 20:42

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