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2006/10/10

『つきのオペラ』

連休中、本棚の片隅から『つきのオペラ』を引っ張りだして、眠い目をこすっている子どもたちに読んだ。子どもたちに頼まれていたのは本当はかぐや姫だったのだが、我が家にある日本の昔話には収録されていなかったのである。仕方なくほかに月にまつわる絵本はないかな?と探したら、目に留まったのがこの絵本だったのだ。

『つきのオペラ』は、知り合いが本棚の整理をしていてもういらないからと下さったもので、私はこれまで実は読んだことがなかった。ということで、読むのははじめて。ところが読み始めるとその内容たるやすばらしく、子どもたちはますますいい気持ちになって眠たくなってしまったのだけど、私はすんごいなあと感心してしまうものだったのである。

さびしいこどもが月をめぐって空想を繰り広げるはなしなのだが、非常に哲学的でありかつロマンチックで、大人が楽しめる本だなあというのが私の感想。子どもも実は、こういう絵本が好きなのかもしれない。訳は『星の王子様』でおなじみの、内藤濯。

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