『しょうぼうじどうしゃ じぷた』

しょうぼうじどうしゃじぷた

posted with 簡単リンクくん at 2006.11.24

渡辺 茂男さく / 山本 忠敬え
福音館書店 (1979)
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これは息子がまだ２歳で引っ越した先で、まだなじみがない教会に通うとき息子を安心させようと、毎回礼拝のたびに教会の下の幼稚園で息子に読んであげた絵本。息子はこれが大好きで、今では小学校の５年生だけど、ときどき手にとって読んでくれと言う。この絵本を見ると、それから幼稚園を終わるまで息子が温かい人たちに沢山かわいがってもらったあの幼稚園のホールが目に浮かぶ。

この絵本の作者である渡辺茂男さんが、先日亡くなった。数々の良書を送り出してくれた渡辺さんの訃報に、寂しさを感じる。

また数日して、今度は児童文学者の灰谷健次郎さんの訃報がきかれた。年末になると、こういう寂しいお知らせが多くなるような気がする。私にとっては灰谷さんの『太陽の子』もまた、忘れえぬ一冊である。