« 春雷 | トップページ | 宵節句 »

2007/02/28

風に吹かれて「フラガール」

今日は小学校5年の息子と一緒に、電車に乗った。小さい頃はいつも、先頭の車両に乗って運転手の運転と行く手に伸びる線路を眺めたものだったが、最近は全然。だから久しぶりに息子と一緒に先頭車両に乗り、心ときめくひと時を過ごした。~線路は続くよどこまでも♪

やがて息子は無口になって、じっと線路を眺める。私は運転手に向かって線路から白い旗を振る人を見る。作業員の人たちの生活を思う。合図があると作業の手をとめ線路脇にどく。その脇を轟音をたてて電車が通り過ぎる。恐怖の瞬間。しかしそんな生活もやがては慣れて、日常になっているのだろうか。

まもなく電車は若者の集う街に着いた。そして私たちは映画館に急いだ。強い風に吹かれながら、雑踏をぬうように走る。映画館内は飲みもののみOKだったので、ジンジャーエールとペプシを買って席に着いた。「フラガール」春の大感謝上映はほぼ満員。映画は予想通りの展開だけれど、あたたかい涙を流すことができて、私の心はさっぱり。いや~よく涙が出たなあ。観客にはリピーターが多いと聞いていたが、初めての人たちも多かったようだ。かくいう私たちも初めて。息子は泣かなかったそうだが、私は2度の別れのシーンでは泣いた、泣いた。それからラストのフラダンスのシーン。このごろ年のせいだろうか、涙腺が弱っているようだ。

こんな一日。家路を急ぐ間強い風に乗って、梅の香りと沈丁花の香りが私たちを吹き抜けていった。

追記:「フラガール」は福島県いわき市の昭和40年が舞台。実話である。炭鉱がすたれてきたときに、町を建て直そうと計画された「ハワイアンセンター」。目玉は炭鉱の町に暮らす女たちのフラダンスだった。40年を経た今でも「ハワイアンセンター」は繁盛している。その名も「スパリゾートハワイアンズ」として、われわれはもちろん温泉を楽しみハワイ気分を味わえるのである。

|

« 春雷 | トップページ | 宵節句 »

コメント

よかったですよね、この映画。私はずっと泣きっぱなしでした。松雪さんも蒼井ゆうちゃんもしずちゃんも女優さんたちがほんとによかったです。

投稿: マーガレット | 2007/02/28 22:56

マーガレットさんへ。

遅ればせながら、私も観ました。
あったかい涙が沢山流せてすっきり。
息子とのデートも楽しかったです。

蒼井優ちゃんすごかったですね~。


映画は気分転換にいいです。
他には、「ゆれる」とか「ドリームガールズ」もいいなあ。
「それでも僕はやっていない」とか観たいなあと思うのは沢山あるんですが、なかなかです。

投稿: ののか | 2007/03/01 09:05

ののかさん、こんにちは。

この映画は、気分転換にはぴったりですね。
私も観終わったあとで、気持ちがスッとして気分がよくなりました。
笑ったり泣いたりするのは、心のいい運動になるのかな(笑)

沈丁花も咲き始めましたね。春の花を見るのも楽しみです。

投稿: ミント | 2007/03/01 14:09

ミントさんへ。

今日は木瓜があっちこっちで咲いているのを見かけました。
春爛漫にこのままなってしまいそうですね。
それにしても、この暖冬、どうかしちゃってますね~。

投稿: ののか | 2007/03/01 21:35

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 風に吹かれて「フラガール」:

» NO.177「フラガール」(日本/李相日監督) [サーカスな日々]
邦画のエンタテイメント・シネマの最高峰として、 堂々とアカデミー(外国作品)賞を競えばいい! 僕がとても注目している映画の、製作・配給会社にシネカノンがある。 代表は李鳳宇。1960年生まれの彼は、1989年にシネカノンを立ち上げ、「シュリ」「ブラス」「地雷を踏んだらサヨウナラ」など数々の名作を90作以上配給している。「月はどっちに出ている」「のど自慢」「パッチギ」などの映画製作・プロデュースも行っている。 シネカノン有楽町はじめいく... [続きを読む]

受信: 2007/03/02 15:53

« 春雷 | トップページ | 宵節句 »