Resilience
今日の朝日新聞の「ひと」の欄に、レジリエンスというグループをつくり講座を開いている中島幸子さんが紹介されていた。私は実は、この講座を受けたことがある。いろいろな気づきを与えられて、ありがたかった。
DVの被害者というのは、被害を受けていてもなかなかその状況から抜け出せない。悲しいことに逃げられないまま死に至る場合もままある。身体は生きていても、心が死んでしまうこともある。逃げることや距離をとることは、自分を守る上でとても重要だ。だが被害の只中にあると、そういう正常な判断はひとりではなかなかできないものである。
DVの被害を受けている人がそれをまわりに訴えて、2次被害を受けることもままある。警察に訴えても単なる夫婦喧嘩と思われたり、逆に酷い言葉をかけられることもある。
とにもかくにも、情報化社会である。例えこの講座が受けられなくても、本を読むとか近くの女性センターに相談にいくとか方法はいろいろだ。まずは身内ではなく、専門の第三者に気づきを与えてもらい可能性を探ってもらいたい。DVの被害者かもしれない知人がいたら、背中を押してあげて欲しい。傷ついた心や身体は、癒すことが出来るはず。回復する力は、誰の中にも宿っている。
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コメント
警察って良くも悪くも民事不介入なんですよね。DVの場合はそれが裏目に出ているんですね。
今の家に来る前の家は、隣家が毎晩のように酔っぱらって怒鳴り散らして、近所に筒抜け。あれは心理的DVだったんだろうなぁ。と思いつつ、何も出来ませんでした。
投稿: トマス | 2007/02/11 20:35
トマスさんへ。
派手な夫婦喧嘩かそれともモラルハラスメントか?判断は難しいでしょうね。他人からだと…。
しかし、密室でのいじめは断固反対の私です。もちろん、教室でも会社でも町内でも、いじめは絶対反対です。
とかいって、子どもにガミガミ言い出すと止まらない私です…。
投稿: ののか | 2007/02/12 00:11
私の夫は虐待を受けた子供たちのために施設をつくりたいと奔走しています。女性のための施設にも関わっていますが、逆に場所の特定という観点からあまり話せません。ホントにDVってこわくて根が深いです。
息子の通う大学は人権教育に力を入れていますし、私も子育てではその点を重視してきたつもりです。結果やさしくは育ったのかなぁ。人と価値観が違うということをよく感じるみたいです。世間とはずれてるって(笑)
投稿: ikko | 2007/02/12 08:23
ikkoさんへ。
私はDVは被害者への手助けがとても重要だと思っています。安心して逃げ込める場所作りしかり、気づきのお手伝い、身を守るお手伝いしかり。
ご夫君のかかわっていらっしゃる施設のこと応援します。私の教会の関係では、静岡県にこどもの家というのを作っています。これは子どものための施設ですが、親子で入所できる施設が増えるといいのではないかと私は個人的に思っています。
投稿: ののか | 2007/02/12 17:37
>親子で入所できる施設が増えるといい
そうなんです。ウチの教会も関わっている施設もそれを考えていろいろやっています。
ただDVの被害者は身元を隠さなければ危険だということです。法律もずいぶん変わってきてはいるのですが・・・まだまだです。
投稿: ikko | 2007/02/12 20:57
ののかさん初めまして(#^.^#)
DVについてのブログを探していてたらここへ辿り着きました。私は主人がDVでDVと戦ってはいますがTVで報道されるような切羽詰ったものではありませんが…。実際主人のスイッチが入った時の緊迫は、数十分にしても数時間にしても恐怖の時間には変わりないと思います。
私は警察へ行った事は何度もあります。そして警察が何の役に立たない事も身をもって体験させられました。どうか私と同じ思いの人達が助けて!と思った時に助けてもらえる場所の存在がどんどん増えますように…。
私はそう願っています。
ikkoさん…。
ご主人のお考え凄い事だと思います。
私ももっと自分が強くなり余裕が出来た時には今助けて欲しい!と言う人の助けが出来る施設をと思っています。
DVの被害を受けそこから逃げたい人もいると思う。でもDVをする人ももしかすると心痛めている…。私は主人を見ていて思います。できる事ならDVからの奪回を果たして欲しいでもそれはとても大変な試練だと思っています。
私のブログへもよければ遊びに来てください。ブログは少しあっけらかんと元気に作っているかもしれませんが(^^ゞ
投稿: このむ | 2007/02/12 21:28
ikkoさんへ。
女性センターは親身になって味方になってくれると思います。
被害者の人がひとりで行くのは、ボディブローを長く受けているだけになかなか大変なことです。電話すらも、二次被害を恐れて出来ないと思います。心ある人が、渦中の被害者を助けて女性センターに道を繋いでくれることを願います。
親子で入れる施設は非常に少ないです。母子寮もありますが、数に限りがあります。キリスト教の関係でも、少ないですよね。行政が法律を作るだけでなく、被害者の保護をもっと真剣に考えてくれるといいですよね。
投稿: ののか | 2007/02/12 21:38
このむさんへ。
いつ地雷を踏むか解らない生活は、さぞお大変なことだろうと思います。
命の危険を感じるほどでなくても、そのような生活を長い間続けていると、深刻なダメージを受けると思います。どうぞ一緒に暮らしていくのでしたら、自分の境界線をしっかりまもってくださいね。壊れてしまわないように。
昨日韓国映画「うつせみ」を観ました。そこには利己主義で自己中心的な愛情しか妻にそそげない夫の姿がありました。でもきっとこのむさんの家では、いつもいつもそうなのではなくて、ささいなことが原因で全く唐突に暴力が始まるのではないでしょうか。それの方がずっと恐ろしいですね。
ブログをお開きになったばかりとのこと。これからその場を通して、ご自分ひとりではなく多くの仲間と共に、この問題と取り組んでいかれますように。一人でも多くの人が幸せを見つけられますように♪
投稿: ののか | 2007/02/12 21:47
このむさんへ
婦人保護施設と共に歩んできた教会におります。いろいろなケースも見聞きしてきました。専門家もいますので、少しくらいならお力になれると思います。ブログに近いうちお邪魔しますね!
投稿: ikko | 2007/02/13 21:16
こんな展覧会があるそうです。
~女たちの手はものをつくりだす
その手をつなげば、きっと
暴力のない世界は
実現する ~
「女たちの手仕事展」
DV被害者女性の回復と社会復帰を目的にした手づくりプロジェクトの発表と製品の展示販売。あわせてDV防止キャンペーンを開催。3月19日(月)~25日(日)午前10時~午後7時(最終日5時迄)主婦会館ロビー 東京都千代田区六番町15 tel 03-3265-8111 JR四ツ谷駅麹町口を出てすぐ目の前のビルです。東京メトロ四ツ谷駅より徒歩2分
女性ネットSaya-saya東京都荒川区荒川7-50-9-1107 問い合わせ 森山携帯080-5502-7087
手づくりプロジェクト・・・女性達が得意とする手仕事を安全な場所で仲間とともにすることで、自分のリズムをとりもどし、自分の価値を思い出してもらうのを目的に行っている。
だそうです。ご参考までに!!
投稿: ikko | 2007/03/09 21:27
ikkoさん、情報ありがとうございます。
調べてみたら、ネットの情報もありました。
http://www7.plala.or.jp/saya-saya/n-g%20tesigoto.html
お近くの方はぜひ。
投稿: ののか | 2007/03/11 05:34