おかえりなさい、おかあさん
よしもとばななの『なんくるない』は、優しい一冊。人生にはなぜか心に残る光景がある。忘れられない夏の日。幸せだったあの時。けれども、どんなに願いが強くても思い通りにならないこともある。親との離別、離婚、死別…。
けれども主人公たちは、沖縄の風に吹かれて人々に出会い、傷を癒していくのである。なんくるない は沖縄の言葉で、「なんとかなる」という意味。そう、人生はここでオシマイと思うようなことがあっても、時がたっていつのまにかなんとかなるもののようである。私はまた、沖縄の風に吹かれたくなった。のんびり沖縄を旅したいなあ。
しかし今、夏休みだというのに私は仕事が忙しい。今日も子どもたちに留守番をさせた。そして私が今読んでいる本は、久田恵の『おかえりなさい、おかあさん』である。働く母は、留守番をさせているこどもに負い目を感じている。それでは果たして、留守番しているほうの子どもはどう思っているのか?
なんくるないという精神で毎日暮らせれば一番いいけれど、なかなかそうはいかないんだな…。
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コメント
yuzukiさんへ。
なかなか、悩み事はつきませんね~。
でもきっとね、「なんくるないさ~」。
投稿: ののか | 2007/08/07 21:10