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2007年9月

2007/09/30

抜け毛の季節

昨日見たテレビ番組によると、秋は抜け毛の季節なんだそうだ。一日100本抜けるそうだ。人間だって、動物だ。夏の疲れが出るのだろう。

このごろ家族の抜け毛があまりにも目立つので、掃除の苦手な私ですら目立つところをこまめに掃除しなくては気持ち悪いくらいである。なるほど秋だからなのね~と、妙に納得したしだい。

ただそれだけの話です。

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2007/09/29

♪遠くへ行きたい

昨日は真夏日。熱風のような風が、道端の落ち葉を舞い上げていた。しかし今日は一転、寒い小雨の朝。物悲しい秋が、もうそこまで来ている。

夜までかかって、韓国ドラマの「頑張れ!クムスン」を126話まで観た。子持ちで未亡人だと、あるいはバツイチで子持ちだと、韓国では非常にハンディがあるらしく、若くて性格もよくて純粋なクムスンや仕事ができる兄嫁は、十分立派な人間にもかかわらず、新たな結婚に後ろ向きにならざるを得ない。何の苦労も知らなかった頃に戻りたくても戻れない悔しさをかかえ、一番苦しんでいるのは当人たちなのに、弱点を人々につつかれて「とんでもない食わせ物」のように扱われる。それが気の毒で、尚一層応援して観てしまう。

私は一生懸命暮らしているが、暮らしは思ったようにはまわらない。苦手なものはいつまでも苦手だし、ないものはいつまでも手にはいらない。子育ては願ったようには全然ならない。とても疲れてしまいふと、3年くらい時間旅行をして未来に飛んでいきたくなる。妹に話したら、過去に戻りたいとは思わないの?と聞かれた。戻りたい過去はない。わたしはそう答えた。

時間旅行はかなわぬ夢。それならせめて何もかも投げ出して、一人で遠くへ行きたい。

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2007/09/28

話をしよう

最近、韓国ドラマの「頑張れ!クムスン」を見て感動ばかりしてる私。韓国で一昨年視聴率がとてもよかったという、30分で163話というなが~いドラマである。私は119話まで見終わった。

昨年夏すぎ夜のウォーキングをしながら、妹が一生懸命筋を教えてくれたのであらすじは知っているのだけれど、実際に見始めてみると韓国の家族でかわされる情のあつい会話がいちいち私の涙を誘う。

ドラマで見る限り、韓国の人たちは話がこじれるとすぐに「話をしよう」と言って、大切な相手とは直接時間をとって話し合いをする。絡み合っていた糸は解けて、言いたいことを言いあって、そして理解がより深くなっていく。

私は回が進むにつれて、シングルマザーで苦労ばかりしているクムスンは前向きで純粋でえらいからますます応援しているのだけれど、クムスンは一人ぼっちじゃなくて、周りのいろんなひとたちに理解されて支えられて生きてるんだなあということがよくわかってきた。見ている人は見ていてくれる。どんな困難も、時間をかけて決断して前に進めば打ち破れる。ぺしゃんこになったときにも、ちゃんと別の道が用意されている。人生ってそういうものだなあと勇気付けらる。

実際の人生は、ドラマじゃないからハッピーエンドになるとは限らないけれど、話し合う勇気を忘れないでこれからも頑張るぞ~!と思って暮らそう。子どもたちは私が仕事に出かけたあと、また続きを観るそうで。。。

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2007/09/25

♪月の光

今日はこちらに越してきて、5回目のお月見。毎年ささやかな食べ物を用意して二階にあがり、部屋を暗くして中秋の名月を眺めながらしみじみとお食事。

今年はひととおり食べ終わったところで、息子がCDをがちゃがちゃと動かしたので、「折角しみじみしてるのに何を聞かせるの?」と思ったら、なんとドビュッシーの♪月の光。びっくり。。。。。

余計しみじみとした夜になった。息子も成長したもんだ。

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2007/09/24

彼岸の入り

この連休の一日目は、川原をウォーキング&ジョギングする会へ初参加。私と娘は4キロのウォーキング。息子はプラス2キロのジョギング。橋の上はごちゃごちゃしているのに、ちょっと川原に下りれば別世界。川をまたいでいる送電線に川鵜が並んで首を伸ばしていたり、胡桃の木があったり。川原の道を思い思いに走る人々。参加した会のモットーは、「ゆっくりでいいんだよ。」。マイペースでいいので、私の子どもたちはのびのびと楽しそう。

汗を流したあとは近くの温泉にはいり、風呂上りのビールを楽しんだ。子どもたちはお手玉をしたり、将棋の相手をしていただいたり。私はいい気分。連休の一日目は、こんなわけでとても楽しかった。バスに乗って帰ってから、おばあちゃんに生姜焼きを出して晩御飯。前々日作った鮭の南蛮漬けがどんどん美味しくなったので、これも喜ばれた。

昨日は連休の二日目。子どもたちは、朝の九時から教会学校。教会が大好きな子どもたちは、朝からとても元気。私は大人の礼拝から参加。昨日は大阪の釜ヶ崎で活動している牧師さんのお話を聞くことが出来、とても考えさせられた。ボンヘッファーの『共に生きる生活』によると奉仕とは、「口をつつしみ」「謙虚に」「耳を傾け」「積極的に困っている人を助け」「重荷を共に負う」こと。日ごろから思慮と分別がないと自戒している私は、はっとさせられることばかり。本当に大切なことは、目に見えないけれど、見ていて下さる存在は必ずあって、必要な助けは与えられるのだと勇気付けられた一日だった。

夜になって私はどうしても韓国ドラマの続きが見たくなり、夕食後子どもたちをおばあちゃんの家に残したまま一人で家に戻り、DVDでドラマを見た。160話もあるのに、これだけ頑張ってもまだ三分の一までしかきていない。それにしても「頑張れ!クムスン」は本当に面白い。ほろっとさせてくれるけど笑えるからいい。やがて「風林火山」を見終わった息子がやってきて、将棋の相手をしてくれという。このところどうしても面倒でお断りしていたのだが、連休でのんびりしたお陰で私は心の余裕ができた。そこでお酒をちびちびやりながら柿ピーをつまみ、息子と一局。いろんな手を教えてもらいながら、酔っ払っていい気分の私。息子といろんな話が出来て面白かった。調子に乗って「ねえ、ちょっとでいいから抱っこさせてよ。」と頼んでみたが、見事に断られた。この頃すっかり成長してしまった息子である。もう私の手には負えない。将棋の相手をさせてもらえるだけでも有難いと思わなくては(涙)。

ヒガンバナが一斉に咲き出した彼岸の入り。夜には秋の月が美しい。今晩は中秋の名月というが、本当の満月は27日なのだそうだ。今日はここらは雲が多い。というわけで我が家の月見は、まんまるお月様を眺められる27日になりそうである。

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2007/09/21

ホンシミジミ

「ためしてガッテン」でシメジをとりあげていた。それを見た感想を食ブログに書いてみた。興味のある方はどうぞ。番組では、スーパーで売られているシメジを美味しく味わうとっても簡単な一工夫が紹介されていた。早く私もやってみたい!番組の最後にレギュラー出場者の山瀬まみが、「ホンシミジミ」という言葉でその日の感動を表していたが、私も同感。見ていない人のために解説すると、「香りマツタケ、味シメジ」という言葉があるわりに、シメジの美味しさを味わったことのない私たちが普段食べているシメジは「ブナシメジ」。マツタケよりも美味しいと昔の人が言ったのは「ホンシメジ」。ホンシメジは珍しいきのこなので、きのこ摂り名人でも滅多にお目にかかれないものだという。では私たちが毎日食品売り場でお目にかかる安価なブナシメジを美味しく食べる方法はないものか、ということで番組ではあれこれ実験をしたのである。そして、簡単にブナシメジを香りも味も豊かにする方法を番組が編み出し、作ってみた料理を味わった山瀬まみが書いたひとことが「ホンシミジミ」だったということ。

しみじみと、美味しそうだなあ、食べてみたいなあ、こういうことってあるんだなあと思う気持ちがこもった言葉だと、私はえらく感心した。

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私はこの数日、元気が出ない。☆月曜日に、具合が悪い父を見舞ったらまいってしまったので、気分転換に徹夜で韓国ドラマを観たら、すっかりくたびれた。自業自得ではあるが、体力消耗。☆火曜日に登校拒否をしている子どもたちのことで学校に呼ばれて、教師と話をした。「どうしたらいいか助けて欲しいのはこっちです。」と窮状をうったえてきた。疲れた。☆水曜日に娘と息子を連れて、術後一ヶ月の検診を病院で受けさせた。娘はあと3ヶ月、術後のケロイドを防ぐために毎食後クスリを飲むことになった。息子は以前から気になっていた顔のほくろだがいぼだか分からないものを、手術して取るという方法があることがわかったが、本人は「今はやめとく」とのこと。二人が喧嘩ばかりするので、くたびれた。☆昨日は連休ボケの私が図書館のパートの仕事。久しぶりなので、なんだかくたびれた。帰りはお気に入りの道を通って、気分を休めて家に帰った。もちろん子どもたちは二人とも、登校拒否である。そして今日また二人は、学校へ行かず。は~あ。これは大変だ!本当に!

といいつつ昨日の朝、イ・ビョンホンと結婚する夢を観た。これは幸せだった。私ってかなり、壊れてるのかも。。。

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2007/09/16

モーツァルトとクジラ

アスペルガー症候群の男女の恋愛を描く映画を観た。題名は「モーツァルトとクジラ」。

わが子も同じような発達障害があるといわれている私から見て、ここに描かれている男性と息子が、同じようだといえば同じようだし、同じようでないといえば同じようでない。こんなふうな人たちもいるのかなあ。とにかくハッピーエンドで気が楽になった。

実は私、この映画を借りるにはかなり勇気が必要だった。余計落ち込んじゃったらどうしよう、とか思ったりして。。。だけどよかったかな~この映画を観て。

柔らかくてやさしいものが好きで、数が好きで、予定通り物事がすすむことに安心して、怖がりで、平和が好きな私の息子。マイペースだから家族は本当にくたびれることが多いけれども、クセを飲み込めばちゃんとやっていける。この子が生きていくには誤解を受けることもあるだろうけれども、きっときっと大丈夫。なんとかなるだろう。

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2007/09/15

だだ茶豆

Img_0042 Img_0043  今日懐かしい友達から、だだ茶豆が届いた。嬉しいなあ。この夏、茶豆は一度も食べなかったから、今日みたいに暑い日の終わり、トウモロコシも一緒に茹でてみんなでいただき、幸せ気分がいっぱい。

ああ、幸せだなあ。連休の一日目はこれにて終了。明日はどこかに、遊びに行きたい。

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2007/09/14

ぼちぼちいこか

娘が昨日、久々に登校。保健室で誰にもみつからないように、ひっそりしていたかったようなのに、担任は喜んで教室へ連れて行った。娘は無理してイロイロ頑張ったようだが、今日はもう疲れた~行けない!という。

教室では大嫌いな男子が前と横にすわっていたんだって。まあ、しばらく休んでいた児童の周りは、そういうこともあるかもよ。仕方ないよ。折角昨日はご褒美に、駅で中華定食をご馳走したのになあ。まあいいか。そのときピーマン食べられるようになったんだし。長い夏休みの間にはさ、たまごは上手に割れるようになったし、梨だって上手にむけるようになったし。卵焼きだってできるようになったもんね。キャンプだってお母さんとはなれて参加したしさ、手術だって頑張ったしさ、いっぱいいっぱい頑張ったんだもんね。

それにしても、最初からいろいろは無理だったんじゃ?少しずつ少しずつで、いいんだよ。先生たちも慌てないで!だから今日は休養して、連休明けにまたトライしてみよう。術後の検診も来週あるしね。ぼちぼちいこか。

今晩は、ハープの音色を楽しむ為近くの教会にコンサートを聴きに行く予定。子どもたちの鼻づまりが少し気になるけど、医者なら明日行けばいい。癒しの雰囲気を家族で楽しみ、笑顔で帰宅できることを今から願う。

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2007/09/10

猫の集会

今日我が家の子どもたちは、自分たちでおにぎりをこしらえて麦茶を水筒につめ、夕方二人でバスに乗って塾に行った(らしい)。

フリースクールで数時間楽しく過ごした子どもたちを私が車でお迎えに行ったのは、夜の9時。一人は将棋、一人はお手玉を一生懸命やったらしい。お兄ちゃんはこの頃、将棋ばっかり。勉強もたまにはしてよ。。。

その帰り道、私はは必ずお地蔵さんのいる農道を通る。人通りが殆どない、運転しやすい道だ。ところが途中不思議なことに、いつも決まった暗い辻で猫の集会に遭遇する。猫たちは思い思いにのんびりと、何をしているのかわからないけれど集まって、車が通ろうが何があろうが動じない。私はどきどきしてスピードを落とし、その場所をそろりそろりと通り抜けると猫の無事を確かめ、それからお地蔵さんに挨拶をして家に帰る。車だからいいけれど、これが徒歩だったら、恐ろしくてたまらないだろうと思う。

昔通ったキャンパスで、夜な夜な猫の集会が行われているのだと、猫好きの仲間が喜んでいたのを思い出す。いつの時代から、猫たちは集会を開くようになったのだろう。一体何のために?

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2007/09/09

素晴らしき哉、人生!

昨日はのんびりと過ごした我が家。夜になって私はこどもたちと一緒に、「素晴らしき哉、人生!」を見た。

病院で付き添っているとき娘から「神様は男?それとも女?」「神様に髭はあるの?」と訊かれて返答に困った私であったが、この映画で神様は冒頭声だけで登場する。神様はクリスマスの夜多くの人の祈りに登場するジョージのことを救うため、翼のない天使を地上に送る。神様は天使にジョージが今人生最大のピンチに見舞われ自殺をしようとしていることを告げ、彼を救うことができたら翼をあげようと約束する。そして天使に、ジョージが歩んできた人生を紹介する。

ジョージの人生は誠実で一生懸命ながらも、挫折の多いものだった。大人になったら世界を旅してでっかいことをなしとげるという夢を持っていたジョージは、持ち前の知恵と誠実さをもって伸びやかに成長するが、家業を継ぐことを余儀なくされ小さな町を出ることが出来ない。彼はささやかな幸せに甘んじ、4人の子どもと妻と共に昔はお化け屋敷と呼ばれた家を改築して暮らしている。しかしクリスマスの夜、会社の突然の経営危機に見舞われ落胆し、酒をあおって帰宅し妻や子どもたちに八つ当たりしたあと、絶望して雪の中を飛び出していく。そして自殺するために川に飛び込もうとしたとき、先に飛び込んだよぼよぼのおじいさんを持ち前の正義感で救ってしまう。よぼよぼの天使は先に川に飛び込むことで、まずはジョージの命を救った。そしてそれから「こんなことなら生まれてくるのではなかった。」と人生を嘆いているジョージに、もしもジョージが存在しなかったらどんな世界になっていたかを見せるのである。そこは人間の信頼関係が存在しない、殺伐とした町だった。ジョージはこれでもかこれでもかと自分のいない世界を見せ付けられ、心から「メリークリスマス」を言うことのできる自分を取り戻し現実の世界に戻っていく。そこに用意されたラストの奇跡が素晴らしい。

友のいる人間に敗北者はいない。この映画が送る温かいメッセージを受け取って、私たちは満たされた気持ちで眠りについた。

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2007/09/07

みみをすます

みみをすますを古書店でみつけ、購入。嬉しくなって、寝る前にこどもたちと一緒に読んでみる。私の心は、すうっと透明になる。ひらがなでつづられた、やさしい言葉たちが続く。この本は何もすることがない日の午後に、ひとりでそうっとひらいてみるような、そんな詩集である。

やがて子どもたちは飽きてしまったので、私はもう一冊の詩集『ポケット詩集』をひらく。「学校」という詩に笑った後、「便所掃除」を読んであげたら、子どもたちはますます大喜び。そのあと、その詩について語り合う。

昨晩もねだられたので、もう一度「便所掃除」を。今は笑い転げているこの子達も、やがてこの詩の深みを味わう日が来るのだろう。嫌だと思うことでも心をこめてテツガクを持ってすれば、発見があり、達成感があり、自分が鍛えられていくのだよ。

私は子どもたちの心の声に、いつもみみをすましている。頑なだったり柔らかだったり、複雑だけれど純粋な感覚。みみをすます。みみをすます…。なかなか聞き取れないけれど、みみをすましつづける…。

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2007/09/06

スコーンの朝

「ママといっぱい遊びたい。」と言う娘のリクエストに応え、今朝は一緒にスコーンをつくった。カッテージチーズが近所のスーパーになかったので、これは手作り。初めて作ったけど、簡単だった!イロイロ材料を混ぜて、伸ばして型で丸くとって天板にならべ、190度で12分。大成功。みかんの蜂蜜をかけていただきま~す!!!

スコーンを朝から焼くなんて、なんだか幸せな家みたい…。そうそう、うちはしあわせなんだよ~と思い、ふわふわに焼けたスコーンで満ち足りた気分で仕事場へ。

仕事はなんだか面白くないことばかりだったが、きちんとこなした。帰りは台風で雨が降り始めそうだったから、自転車を置いたまま歩いて帰るか~と諦めていたら、妹が車で迎えに来てくれた。助かった。

家に着いたら、今日は「バブルへGO」を観て面白かった!と子どもから報告あり。今日も家で過ごしたんだね~。ご苦労さん!私は郵便で届いた映画2本。「マディソン郡の橋」と「夏物語」。いろいろ映画を選んで、これから台風の夜を過ごそうと思う。それにしても蒸し暑い。長い夜になりそうだ。

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2007/09/05

パンダのチョコレート

夏休みは終わったのに、わが子は2人とも学校に戻る気配がない。お兄ちゃんの方は今に始まったことではないので、修学旅行はおろか卒業式も学校へ行けないだろうと腹をくくっていたのだから私は今更ショックは感じないが、小2の妹の方まで登校拒否とは想定外だった。まいったまいった。手術のあとが気になるだけではなさそうで、娘の心中は複雑。ともかく気乗りがしないらしい。せめて大好きなピアノだけでも、と思っていたのに、ピアノもしばらく通いたくないという。家では楽しく弾いているのに、なんでレッスンに行けないのか?自由なフリースクールだけは大好きだから、通わせて欲しいのだそうだ。ということで、週一回フリースクールに行く手続きは、済ませた。学校ならタダなのに、フリースクールは安くはない。私はため息をつく。

私は今日あるはずだったピアノのレッスンを一時辞めることを告げるために、優しいピアノの先生に電話をした。信頼する先生の声を聞いた途端、私の眼から涙がこぼれた。ああ、思い通りにならないことの、なんと多いことよ…。せめて恩のある相手には、迷惑をかけたくないのに。小学校にはもちろんお世話になっているから迷惑はかけたくないけれど、ここまでくるともう重症の我が家…つける薬はどこにあるのかしら?

私が意気消沈してコーヒーを沸かしていると、娘がやってきて膝にすわり、ぽつりとつぶやいた。「ママごめんね。」。私はこの子が学校へ行けないというのは、よっぽどのことだと思うので、気持ちが上向くまで待つしかないなあとこの瞬間観念した。そして「そうだそうだ、よ~く冷えた頃だから、食べようね~。」と冷蔵庫から、お土産にいただいたパンダのチョコレートを出しお兄ちゃんを探したら、二階の布団でなぜかウルトラマンのCDを聞いているところだった。「こんなところで何やってんの?」とげらげら笑いながら、おやこ3人で、冷たく冷えたパンダのチョコレートを食べて、なんとかなるさ~という気分を味わえたのは幸せだった。

最後に、昨日娘と一緒に読んだ聖書の箇所をのせておこう。新約聖書:マタイによる福音書6章34節。「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」

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2007/09/04

ユビキタス

ユビキタスという言葉を耳にしたり眼にしたりした人は多いことだろう。さてこの言葉、どこから出てきた言葉なのか…。理数系の専門図書館で働く私もここのところなんとなくこの言葉にふれていたが、大きな勘違いをしていることに昨日まで気づかなかった。

私は料理が好きである。よく料理本を読む。それから料理番組も好き。そのときに出てくる言葉が、ユビキタスと頭の中でシンクロしたようだ。「湯引き(ユビキ)」した塊肉をお湯から「出す(ダス)」みたいに!

ということで、私は職場で一つの失敗をした。ユビキタスと表題をつけるべきところを、ユビキダスとしてしまったのである。私はそのまま数日休暇をとったので、休暇が明けて出てきた後「ダ」ではなく「タ」が正しいと指摘され、失敗に気づいて平謝り。何度も確認したつもりだったのに、わからなかった。思い込みとは恐ろしいものである。

因みにユビキタスとは、こんな言葉なんだそうです(ここをクリック)。

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2007/09/03

ごちそうさまがききたくて

病院食に飽きた娘のために、昨日は退院祝いだからねと言って鯛などの刺身の盛り合わせを買った。1280円を1200円におまけしてくれた魚屋さん、ありがとう。おいしかったからみんな笑顔でしたよ。

さて夕飯の献立は、いただいただ大根が家にあったので、豆板醤をきかせた韓国風の煮物(牛肉を使わずに厚揚げで代用、経済的!)をつくった。それからモロヘイヤ納豆。モロヘイヤをさっと茹でて細かく切って粘りを出したところに、納豆を入れてよく混ぜたら、とってもいい感じになった。納豆は私の気に入っている青じそ風味のがこのところ売っていないので、黒酢梅肉入りのたれがついているのを買ってみたら、これがさっぱりしていておいしかった。普通の納豆を買って自分でたれをつくればいいので、今度はそうしてみよう。

青菜のなかでモロヘイヤを選んだのは、スタミナ回復のためだけでなく、口内炎対策であった。実は夏の疲れが口内炎が私も娘もできてしまったのである。モロヘイヤを食べたら口内炎が撃退できるような気がしたのである。そして確かに今朝起きてみたら、私の口内炎は消えている。エジプトの野菜、やっぱりパワーもりもりのようだ。今晩もう一度モロヘイヤを食べたら、娘のいくつかある口内炎も。撃退できるような気がする。

モロヘイヤを刻んで、ぶっかけうどんの上にとろろと一緒にのっけたときに、息子が大喜びしたのを思いだした。今晩はそんな風にして食卓に載せるのも楽しそうだな。忙しい夏が終わったので、これからは食欲の秋、料理を工夫して楽しく過ごせたらいいなあ。

昨日ブックオフで買った本はこれ。栗原はるみ『ごちそうさまがききたくて』。

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2007/09/01

♪ずっとそばに

娘が退院して、ほっと一安心。昨晩は布団で大の字になって眠れた。あぁ幸せ。夕飯は自由に自分の好きなものを作ることができた。あぁ幸せ。みんなで囲む食卓。当たり前のことでも、とっても幸せ。あぁ嬉しい。なにより、息子がたくましく留守番してくれていたのが嬉しかった。いとこのおにいちゃんが毎日将棋の相手をしてくれたし、隣のおばあちゃんがごはんを用意してくれたとはいえ、夜は一人で眠るわけだ。よく頑張ってくれた。

娘の付き添いの間私の心に流れていた曲は、ユーミンの♪ずっとそばにという曲。優しくて、温かい歌なのだが、歌詞が私の心にぴったりあてはまるのだ。…♪かわってあげられぬ痛みが哀しいわ どんなに思っていても……。娘は手術をして治すところは治せたのだけれど、身体にメスが入ったので傷が残る。退院後しばらくは日焼けを防ぐためにテープを貼っておく。少しでも目立たなくするための処置なのだが、それがとてもまた目立つのである。娘にしたら、勇気を出して手術を受けて成功したのに、いちいち「それどうしたの?」という質問に答えるのは愉快ではないだろう。早く時間がたってほしいなあと思う、当事者の母の私である…。

今日私と娘ははお気に入りの近所の店で、入院中お見舞いをしてくださった方々へ快気祝いの品を選んだ。ささやかに暮らす私たちには、ささやかなお礼しかできないけれど、私たちらしい形でお礼をしたい。娘は心をこめて、一人ひとりに小物を探していた。その姿を見ながら私は、この娘はこれからは私だけでなく、周りの人たちにもっともっと愛されて、大きくたくましく成長するんだろうなあと思った。

私は母となってから子どもたちの為にずっと頑張ってきたけれど、子どもたちが死ぬまで私が生きられるわけではないのだから、あるときからは子どもが自分の力で立ち判断し、生きていけるようになるために、見守るしかないのだなあと思った。病院で過ごす間まわりの親子を見ながら、いろいろと考えさせられた数日間だった。

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