みみをすます
みみをすますを古書店でみつけ、購入。嬉しくなって、寝る前にこどもたちと一緒に読んでみる。私の心は、すうっと透明になる。ひらがなでつづられた、やさしい言葉たちが続く。この本は何もすることがない日の午後に、ひとりでそうっとひらいてみるような、そんな詩集である。
やがて子どもたちは飽きてしまったので、私はもう一冊の詩集『ポケット詩集』をひらく。「学校」という詩に笑った後、「便所掃除」を読んであげたら、子どもたちはますます大喜び。そのあと、その詩について語り合う。
昨晩もねだられたので、もう一度「便所掃除」を。今は笑い転げているこの子達も、やがてこの詩の深みを味わう日が来るのだろう。嫌だと思うことでも心をこめてテツガクを持ってすれば、発見があり、達成感があり、自分が鍛えられていくのだよ。
私は子どもたちの心の声に、いつもみみをすましている。頑なだったり柔らかだったり、複雑だけれど純粋な感覚。みみをすます。みみをすます…。なかなか聞き取れないけれど、みみをすましつづける…。
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コメント
ののかさんお久しぶりです。
ののかさんのすてきな言葉にひかれて、いつもひっそりと遊びに来ています。
「ポケット詩集」私も大切にしてます。
とくに便所掃除!口に出して読むとなおさら面白く、娘も小さいとき大好きでした。
「みみをすます」読んでみたくなりました。
やさしい言葉は心の奥にしんしん降り積もって、知らないうちにからだをまろやかに包んでくれますよね。
またきますね。
投稿: しばちゃん | 2007/09/11 21:42
しばちゃんさんへ。
「便所掃除」いいですよね~。おやこでお気に入りとのこと、お仲間でしたね~嬉しいです。
またどうぞ、お越しくださいね(*^。^*)
投稿: ののか | 2007/09/12 21:00