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2007/10/07

祭りばやしが聞こえる

秋休みである。おりしも近くの神社の方角から、祭囃子が聞こえる。昨日も今日も、その賑やかなこと!行ってみたいなあと思うが、なかなか時間がつくれない。今日は日曜なので私はいつものように子どもと一緒に教会に行き、礼拝と聖餐式に出た後、こどもたちを牧師さんの家と妹の家にまかせて父の見舞いに行った。父はここから一時間半くらいのところに、家族と離れて暮らしている。

介護施設に入って3年。脳のダメージを抱えつつも穏やかに暮らしていた父は、この7月にてんかんを起こして入院して以来、すっかり調子をくずしてしまった。薬の副作用でこのところ全然元気がないとは聞いていたが、おやつの時間だというのに部屋で熟睡していた。夜眠れないから、その分昼間に寝てしまうらしい。あれだけ神経の細かい人だったのに、時間に無頓着になってしまって別人のようである。丁度父の入浴の順番がきたから起こしてみたら、すんなり目覚めた。一番気の合うヘルパーさんに付き添われ車椅子で浴室に向かった父を見送り、私はしばらく部屋で待った。締め切っていたカーテンを開け、キンモクセイの香りが部屋に満ちるように窓を開けて30分ほど待った。それからようやく部屋に父が戻ってきたのだが、気持ちよくなったあとだというのに父はさっぱり元気がない。嬉しいのか嬉しくないのかもわからない。

仕方なく私がきょうだいの子ども時代のアルバムを出して話をしたら、ようやく気分がのってきたのがわかった。「昨日から家にいると祭囃子が聞こえてくるのよ。秋のお祭りみたいだよ。」と話しかけると、「懐かしいなあ。」とぽつり。元気な頃は毎日近所を散歩していた父。酒もタバコも夜更かしも控えていれば、今でも元気に歩き回っていたろうに。全く残念なことである。親なんてものは、こちらが大人になって言いたいことを言わせてもらいたいと思った頃にはこうやって年老いてしまうものなのだろうか。私は複雑な心細い気持ちのまま家路についた。

この頃は日暮れが早い。私が家にたどり着いた頃には外は真っ暗。そしてなんだか家の中が変な雰囲気。やっぱり私がいないとまだまだ小さい娘の方は心細いらしい。私は圧力鍋でカレーをこしらえて、さっさと家族の夕食を済ませた。今日は簡単メニュー。カレーライスのブロッコリー添え。ナタデココ入りヨーグルト。早生蜜柑。そうして大河ドラマがはじまるころに、私は息子が秋休みのあとは登校してくれることを願い、教材を買いに車で外出。ヘッドライトを照らして急坂を降りると、神社のまわりが提灯で明るく浮かび上がり、祭り客が大勢参道を歩いているのに出くわした。やはりお祭りだったのだ…。

さて明日は連休の最後の一日。子どもたちは昨日も今日も沢山遊んでくたびれ気味。だから明日はのんびり過ごそう。でもせめて地元の村祭りには、そろって出かけたいものだなあと思う。

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