いいものと繋がっていよう
私は今図書館で週に何日かパートをしている。図書館で働くことは学生時代からの夢だったので、たとえ時給が低くても嬉しがっている。正直なところを言うと、時給がこれであと50円でも100円でもあがればもっといいとも思っている。
なんで図書館で働きたくなったかというと、高校のとき学校の図書館でひとりで過ごす時間が大好きだったからだ。特別沢山の本を読んだわけではないけれど、なんとなく書架の間を歩いて気に入った本を手に取ってぱらぱらと眺める。そういう静かな時間が好きだった。図書委員をしているときは、司書の先生が事務室で、カルピスを内緒でご馳走してくれて話し相手になってくれたりしたのも、素敵な思い出である。私は一人にもなりたかったし、特別に大人に相手をしてもらいたくもあった。自由に自分らしくのびのびできた場所が、図書館だった。
司書の資格をとって社会で生かそうと思ったが、現実には就職先はなかなかみつからず、結局普通の会社勤めをしたあと家庭にはいった私は、今度は子育てのなかで図書館と繋がった。絵本を読むことは私と子どもをつなぐ大切な時間だった。そんなわけで図書館の絵本には随分お世話になった。毎晩「今日はこれ!」とふたりのこどもにせがまれて、ずいぶん絵本を読んだ。最近は「読むから聞いて。」といわれることの方が多い。上の子はいつのまにかもう、絵本は卒業してしまった。
本は知識の入り口。だから私は好き。知識は人を助ける。絵本は心を育てる。だから好き。しっかりとした土壌に育った心は、少々のことではくじけまい。これからも私は本を読む。絵本を楽しむ。そうやって本たちと、ずっと繋がっていたい。いいものと繋がっていることで、私は安心して生きていけると信じている。
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コメント
ちわっす!
卒業される息子さんにも絵本ありますよ。
さくらももこが息子との共同作業で作った「おばけのて」なるものをご存知でしょうか?
親子で楽しい気分に浸れますよ。
先日図書館で見つけて借りてきました。子どもの発想は無限なんだなとあらためて思いました。
明日は今学期最後の読み聞かせになりました。
仕事ハネてから図書館行きです。
投稿: sada | 2008/03/11 16:10
sadaさん頑張っておられますね。
私は子どもたちの不登校で、今年度の読み聞かせはあえなく挫折。6年生の部屋で一回したきりでした。。残念でした。
この4月からはふたりともそれぞれ学校に通えると私も安心できるのですが、どうなることやら。
>「おばけのて」
なんだか面白そうです。さがしてみま~す!
投稿: ののか | 2008/03/12 00:26