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2008年4月

2008/04/30

ぽっかりあいた穴

庭にはジャーマンアイリス、こでまり、しゃくなげと、次々に新しい花が咲き出して、まさに花盛り。春爛漫。しかしこの空しさは、庭を歩いても埋められない。

大切な人が亡くなると、もちろんはじめはとても悲しいのだが、悲しみはじわじわと続きなかなか消えることはない。波打ち際で絶え間なく寄せてはひき寄せてはひく、小さな波のようである。

先日の我が家の食卓の記事はこちら

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2008/04/26

塩キャベツ

昨日は仕事から戻ったものの、なんだか疲れていて夕食の支度にとりかかるまでに時間がかかった。だらだらと母が見ている韓国ドラマ「頑張れ!クムスン」を一緒に眺めて、面白くて重い腰が上がらず。

夜7時を過ぎたので、やっと立ち上がり私のお気に入りの6リットルフィスラー圧力鍋を使い、カレーを仕込んだ。中辛のルーを安く買った、と母が言うので、辛味をおさえるために南瓜を沢山入れたカレーにした。材料は豪州産の牛肉が安かったのでそれを使用。つけあわせのブロッコリーをゆでて、私の仕事はおしまい。あとはお子たちに活躍してもらった。

娘は慣れた手つきで卵をフライパンに4つ落として、理想的な半熟の目玉焼きを作ってくれた。息子には塩キャベツを伝授。春キャベツ半分をを洗って一口大にしたものをボールに用意し、息子には塩加減を見ながら味付け&かき混ぜてもらった。丁度いいと味見をしながら彼が言うので、こんどはごま油を適当にたらり。これまたかきまぜて味見をしてもらう。OK。

結局食卓では、目玉焼きののっかった南瓜カレーよりも、塩キャベツが人気。娘は塩キュウリですでに体得した味だが、やはり旬の春キャベツでつくる塩キャベツは美味。おなかいっぱいで、結構幸せな夕食だった。

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2008/04/24

家庭訪問

昨日は忙しかった。朝からまず会計事務所へ出かけて、前日に続き今後の実家の仕事の経理について、どこがどう変化するのか教えていただきながらパソコンと格闘。2時間なり。

その後ちょっとコンビニに寄って、パートしている友人に挨拶。梅酒とおススメのチキングリルランチ(スパゲティつき)を購入。家に戻って一休みしていたら、息子が「今日は弁当がいる日だった~。」としょんぼり帰ってきた。ほかに弁当をわすれた生徒は、職員室で朝注文した弁当を受け取り食べていたそうだが、わが子は小遣いが減るのがもったいないから我慢して、水だけ飲んだとか。そこまで禁欲的にならなくてもいいのにと、私は普段の声がけをもう少し工夫することを考えさせられた。とにかく空腹で大変な息子に、さっさと焼きソバを山盛り出した。

夕方四時からは、息子のクラス担任の家庭訪問があるということで、私は一念発起して、我が家の大掃除。息子が世話になっている若い先生に寛いでもらおうと、頑張った。お陰で引越しの荷物がいくつか、片付いた。先生は時間通り我が家を訪れ、息子がそのまま成長したらこんなふうになる、というような方なので、特別な息子へのアドバイスが非常に先生の体験に基づいており的確。聞いている息子は、気持ちがわかってもらえるという喜びに満ちた顔で、なかなか傍を離れない。結局一時間半もお引止めしてしまった。ダイエット中だから茶菓子は遠慮しますと案内があったわりに、どうぞとお出しした甘いものは喜んで少しだけだけど食してくださった。誠実だけれどもちょっとたよりない数学の先生。きっとクラスの方では、生徒に甘く見られているかもしれない。うちの子がもしかしたら、先生にとってはお荷物ではなく、心の支えかもしれない。お世話になったり、力になったりしながら、どうぞこの1年はなんとか中学と繋がっていてほしいと、息子のことを願う私。

ふと時間を見ると、夕方にいれてあった娘の歯医者の時間を過ぎていた。私は大慌てで娘と一緒に歯医者へ向かって走った。ああ忙しい。娘は歯並びが悪いので、矯正中。地道に毎日、矯正器具を口にはめて暮らしている。日々の努力の積み重ねのお陰で、ここ2年で大分噛み合わせがよくなった。これからも長い間、時には面倒になり私に励まされながらになるだろうが努力は続けなくてはならない。娘が大人になってから、ああ続けてよかったと思える日がくるとよいなと、こちらも母の願い。

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2008/04/23

映画「Shico」

マイケル・ムーア監督の映画「Shico」(←ここをクリック)をDVDで鑑賞。私は10年以上前に海外ドラマのERを見始めて、アメリカの医療現場で治療に保険がきくきかないっていうのがかなり大きな問題なのだなあという認識しかなかったので、現在のアメリカの抱えているイカレタ問題(医療保険に加入していても、保険会社が茶々を入れて正当な医療を受けられずに命を落とす人があとをたたないということなど)を知ることが出来た。

弱い人間は、立ち上がる力もない。泣き寝入りするしかない。弱い人はどこまでも虐げられる。不公平もいいところである。今のアメリカで病気になったら、大変だ。絶望するしかない。9.11テロの救助員たちは、助け合いの精神で身体をはってグラウンドゼロで働いた。しかし、そこで受けた健康被害(メンタル、呼吸器疾患)をカバーする保険は、どこにもない。国に見捨てられている。公務として救助に参加した消防隊員ではなく、ボランティアで参加した人たちのことである。彼らは病気のため仕事を辞めざるを得ず、生活苦にあえぐ。

カナダやイギリス、フランス、そしてキューバ。国民皆保険の国では、医療費はタダだから、安心して希望を持った生活をできるのに、アメリカでは病気になったら損するだけ。医療費の払えない入院患者は、病院がタクシーに乗せて、貧民街に捨てに行く。世も末である。

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2008/04/22

紫外線

父が亡くなってそろそろひと月。私は朝早く目覚めるようになって、段々疲れがたまってきた。早起きしても何をするではなく、絨毯にすわってストレッチ体操をしたり、映画を見たり、本を読んで珈琲をすすったり。子どもたちの行事予定を確かめ提出物を管理し、弁当のおかずをちょこちょこ作り、それなりに有意義な時間であるわけだが、まだ新学期の緊張が続いているから疲れるのだ。長男はちょくちょく朝起きられず、欠席もしばしば。今度家庭訪問があるので、担任と協力してこの子を支えるために、話し合いをしなくてはいけない。

加えてころころ変わる空模様。週末にはまた天気はくずれるようで、娘の遠足は傘を持ってとなりそうだが、本日は晴天。外は紫外線がまぶしいという。外出前に忘れずに、UVカットのクリームを塗らなくてはいけない。お肌のシミなんて言葉は、若い頃はなんのことやらさっぱり見当がつかなかったが、この冬ふと鏡を見てびっくり。この目じりのシミは?とうとうそういう歳になったのだとカンネンした瞬間だった。今からでも出来ることはしなくては。鏡を見るたびにため息をつくのは、精神衛生上よくない。ということでこの夏私は、紫外線対策を怠らないようにと思っている。

庭はまさに花盛り。Img_0127

スズランが可愛い。Img_0129

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2008/04/18

消息

「ちりとてちん」が終わって、朝の楽しみがなくなった。あのドラマは視聴率は最低だったそうだが、リアルで慌しく観るのではもったいないので、見逃さないように録画してあとから何度も繰り返しじっくり観た人も多かったのではないかと、私は思っている。近年まれにないほど質の高いドラマだったと、私は評価しているのである。何が面白かったって、まずはなんといっても五木ひろし。最近では紅白で見かけても今ひとつぴんとこなかったけれど、五木ひろしの存在感はドラマの中では健在だった。それから落語のきょうだい弟子である草原・草々・小草若・四草・若狭の人間模様が面白かった。語りの上沼恵美子の間のとりかたの上手なこと。役者では和久井映見が最高によかった。そしてヒロインを演じた貫地谷しおり。はまり役でしたね。この母子のかけあいに朝から感動して、何度涙を流したことか。こんな連ドラは初めてだった。終わってしまって、本当に残念。

さて話は五木ひろしへと飛ぶ。五木ひろしといえば、私が小学生のころはよく物真似が流行ったものだった。私のクラスにとてもひょうきんな男子でK君という人がいた。彼が五木ひろしの♪夜空 を歌う姿は、今でも私の脳裏に焼きついている。目の細いところがK君とひろしがそっくりだったから、K君が物まねするのが一番面白く、みんなで何度もリクエストしたものだった。「ちりとてちん」に五木ひろしが登場するたび、私はあのころのK君を懐かしく思い出していた。K君は今頃どうしているだろうか?と。

五木ひろしといえば、「ちりとてちん」では♪ふるさと が何度も歌われていたが、私の中では断然♪夜空。K君の熱唱は、今も私の心に生きている。またあるいは、ドラマ「日本沈没」のテーマ曲だった♪明日の愛。この物悲しいメロディーと歌声は私の心に染み渡り、今でもお風呂でよく歌う。いいないいな、五木ひろし。糸子さん(ちりとてちんの中の和久井映見の役名)ほど熱心ではないが、私も五木ひろしのファンだったりして…?。

*************

そういえば、最近K君の消息がわかった。父の通夜のため、地元のタクシーに母と私とこどもたちで乗って、都内まで行く道すがらのことである。私は助手席に乗って、父の葬儀に向かうというのに明るい声で私より若い親切なドライバーと世間話をしていた。その人の名は地元ではよくある名前で、K君と同じだった。顔もどことなく似ている。運転手はずっと地元で育ったとも話してくれたので、もうすぐ斎場に到着するあたりになって思い切って私は尋ねてみた。

「私の同級生にK君っていたんですけど、もしかしたらご親戚ですか?」

すると運転手は大変驚いて、

「それは僕の叔父です。うちのオヤジの兄さんの子どもです。」

偶然ってあるものだなあ。知り合いの甥っ子さんのタクシーに乗れるなんて、なんだか嬉しいなあと私は思った。これでK君の消息がわかりそうだ。私はとても嬉しくなってさらに尋ねた。

「いや~最近ドラマで五木ひろしを見るたびに、K君のことを思い出してたんですよ。五木ひろしの物まねがK君本当に上手だったから、クラスの人気者だったんですよ。ところで今はどうされてます?」

ところが彼によると、K君は10年も前に亡くなったというのだ。珍しい肺ガンだったという。解体業者として若いときから働いていたというK君。昨今のニュースでとりあげられている、アスベストによる被害ではないだろうかと、K君の甥っ子さんは残念そうに教えてくれた。K君の早すぎる死を耳にして、私は少なからずショックを受けた。

私は覚えている。私のことをいつもからかっていたK君。「クラスのなかで縦笛がうまい人を推薦してください。」と先生が言ったとき、真っ先に手を上げて私の名前をだしてくれたK君。K君は優しくて恥ずかしがり屋で茶目っ気たっぷりの、元気なdown town boyだった。

満開の桜咲く父の育った故郷で、私はK君の消息を知った(目的地の斎場は父の育った町にある)。これが何の巡り会わせかまったくわからないけれど、K君の若すぎる死を悼む気持ちは、今も私の心を支配している。

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2008/04/15

♪希望の朝

朝だよ、と私を誘うように、庭から小鳥たちのさえずりが絶え間なく聞こえてきた。見るともう外は明るい。起き出して雨戸を開け見あげると、爽やかに雲ひとつない空が広がっていた。目をおとせばそこには、みずみずしい緑と色とりどりの花が咲き乱れる庭がある。

すずらんが咲き出した。チューリップの赤い蕾が、次々と開いていく。スズランスイセンもかわいい。一重のガーベラも、盛んに次々と咲いている。白い山吹、オダマキ、ツツジたち。紫色の木蓮も今が盛り。

***********

私は母とこの頃現実逃避のため(!?)韓国ドラマを見過ぎて、宿題をしないまま昨晩も眠った。この頃長電話が多いのも、宿題ができなかった原因のひとつ。新学期は親も子も、悩みが多い。励ましあって気持ちを楽にしてから眠るため、長電話やメールは大切なこと!どれもこれもおろそかにせず、きちんと暮らして健康に生きたいのだが、不器用な私は結局「しなければならないこと」を後回しにしてしまう。

今朝は張り切って、一仕事終えなければ。希望の朝の空気を胸いっぱい吸い込んで、金の頭で取り掛かろう。スターバックスの真っ赤な珈琲カップで、たっぷりのカフェオレを飲みながら。

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2008/04/12

♪蕾

Img_0092 ピンボケしてますが、ムスカリの手前にチューリップの蕾が写ってます。今日は暖かいから、うちではじめてのチューリップが咲くでしょう。

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2008/04/11

恵みの雨

Img_0090 新学期だというのに雨が続き寒かったので、「雨なんてうんざり。」と思う。レインコートを羽織り、自転車で転ばぬように職場へ急ぐ自分。ああ、なんだか健気(!?)。直前には、ランドセルやリュックサックに重い教科書を入れて出かけていく子どもたちを見て、この天気を恨めしく感じた。。

しかし今朝目覚めて外に目をやると、雨に洗われて一層青々とした芝生と庭の木々が広がっていた。そこで私は、当たり前のことに気づいた。この雨は、恵みの雨だったのだ。なかなか育たなかったチューリップが、雨の間にぐんぐん伸びて、今朝は蕾がうっすら赤くなっている。

私は激しい雨のため職場においてきた自転車を、今日の帰りにはすいすい漕いで戻って来れそう。週末は暖かい行楽日和か。しかし我が家はのんびりと、久しぶりにぐうたらぐうたら過ごしたい。

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2008/04/10

レトロ弁当箱

息子のための弁当づくりが、昨日の朝から始まった。弁当箱は、母と同年代の知り合いからいただいた、お下がりのアルミ製である。どういう事情でいただいたかというと、引越しするので持ち物を減らす必要があるということだった。愛着のあるものでも処分しなくてはならないから、いっそのこと知り合いに分けたいということであった。

卵豆腐の型とか汁粉椀に混じって、「これも使う?」と机に並べられた3つの弁当箱。一つ目は小さめで赤くて、花の模様が蓋についている。二つ目はいわゆる長方形のただの四角いアルミの弁当箱。それがさらに一回り大きくなったのが三つ目だ。私は遠慮せず、全部いただくことにした。60年もまえのものをまだ大切に保存していらしたということは、それだけ思いいれのある品だということがわかる。それを分けていただくならこんな光栄なことはないと思ったのである。

そして現在わが子たちは、その弁当箱にご飯とおかずを入れて、夜の塾通いのとき使わせていただいている。そして息子が昨日から使っているのは、三つ目の大きな弁当箱である。初日のおかずは、牛肉と長ネギのすき焼き風とレンコンと南瓜の素揚げ。海苔をはさんだご飯の上に、煎ってかりかりにしたしらす干しを入れた。今日のおかずは、チキンフライと南瓜の煮つけ。プルーンをサラダ菜の横に入れ、ご飯は幕の内弁当風にして(型を発見したのである)、胡麻塩とゆかりをちょっとのせようかと思っている。

ところでいまどきこんな弁当箱を買おうと思ったらいくらするのかと思い、さっきネットで検索しようとしたら、ランチボックスという言葉に行き当たった。そうか、弁当箱は今ではランチボックスというのだ。時代の流れとともに、お洒落で手軽で工夫されたランチボックスが、あれこれ沢山紹介されている。この中で何十年も壊れないものが、どれだけあるだろうか。たとえ古臭いといわれても、このアルミのレトロ弁当箱は、まだまだ現役である。

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2008/04/08

入学式

昨日は娘(小3)の登校班に同行し、そのまま小学校の始業式に出た。クラス替えの発表でまずどきどきし、そのあとは担任の発表でまたまたどきどき。今年はまあまあって感じ。近所に引っ越してきた仲良しが同じクラスだったので、娘が大喜びしていた.。その顔を見て私は一安心。始業式が終わると、こどもたちは校庭でそのままクラスの連絡事項を済ませ、あっという間に下校。引き続き学校の体育館では新一年生の入学式が行われるのであった。

私は家に戻り腰を下ろし、母とゆっくり過ごしてしまった。ここでもっと早くに用事を済ませておけばよかったのに…。さあ昼だ!と11時半過ぎてから昼ごはんと弁当を作ったりしたものだから、それからが大変。結局ぎゃ~ぎゃ~喚きながら息子に制服を着せ、中学の入学式に一緒に行く約束をしていた親子との待ち合わせ場所へダッシュ。合流しておしゃべりしながら歩いた。中学が近付くにつれ、息子はかなり緊張してきたのがわかったので、私は内心どきどき。そして受付を済ませたところで、「さ~上履きに履き替えて、一年生は3階へ。」「急がなくて良いぞ~。だけどさっさとしないと間に合わないぞ~。」とわ~わ~生徒をせかしている教師あり。大変気に入らない。うるさい。せめてそういうことは、休み休み叫んでほしい。軍隊じゃないんだから。かくいう私も家を出るときヒステリーを起こしたのを思い出し、あらためて反省する。

さて入学式の前にクラス分け一覧表をもらって、子どもたちは一旦教室へ。親は先に体育館で着席して、式の開始を待った。吹奏楽部は何度も練習を繰り返している。かなりレベルが高い。そしていよいよ式典が始まった。まずは生徒の入場。演奏の開始。スターウォーズで勇壮な気分が盛り上がる。壇上には日の丸。君が代の演奏も、これまた吹奏楽部は上手。私は君が代よりは、滅多に歌うことのない市の歌のほうが、懐かしくて嬉しい気持ち。入学式は、息子の知っている在校生がいるクラスによる校歌の披露があったり、新入生代表がのびのびとした挨拶をしたり、結構感じがよかった。小学校に比べると、やはり生徒たちが大人だから、親としては見ていて安心。

すべてが終わって家に帰ると、結構くたびれていた。息子も相当疲れた様子。私は朝から寝違えて首が痛かったので、一日しんどかった。お料理ブログにも記事を更新したので、こちらに紹介。→「今日も笑顔で台所」。

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2008/04/07

お葬式

葬式は大変だ。実際に葬式を出す側にまわってみると、それに要するエネルギーは想像していたよりもはるかに大きい。悲しんでいられるのは見送ったときだけ。そのあとはすぐに、葬式のための事務が始まる。

そして目の前にあることをあれこれ対処しているうちに日が過ぎて、今日は父が亡くなって2週間目になる。仏教で言えば○七日であろうか。この間、父が亡くなったときの様子を、とにかく日に何度も思い出す。夜には疲れでうまく寝付けても、夜明け前から目が覚めて起き出すので、休んだ気がしない。身体の疲れもピークである。

きょうだいが週末ごとに集まり、書類に押印したり、今後のことを話し合ったり。故人の遺影とお骨が置かれた祭壇に線香を上げ、お供えをする。こういう日本的なことを、私は今までしたことがなかった。きょうだいもその子どもたちも、折を見てはこの家に顔を出し、みな線香を上げていく。こういう偲びかたがあるのだと、手をあわせる一人ひとりの顔を見ながら、風習というものの奥深いところを感じたりする。

私は仏教はよくわからない。納骨をいつにするかとか、49日がどうのとか、みんなが決めてくれればそれでいいと思う。葬儀に来られなかった方から、昨日は線香が1箱届いた。49日までは線香を絶やさないようにするものなんだよ、と兄から教わった。供花は手入れしてもやがて枯れてくる。昨日は義姉が、まだ元気な花だけを残して、大きな花瓶に賑やかに活けてくれた。父のお弟子さんが父の棺がこの家に入ったときに贈って下さった花のほうは、まだまだ元気。これが不思議。

人は死んだらどうなるのか。人それぞれ考えは異なるところだ。私はクリスチャンだから、死は終わりではない、と思う。父は先に逝った人たちと一緒に、遺してきた人間を天国で見守っていると思っている。わたしの所属している(?)インターネット教会のQ&Aが最近更新されたので、参考の為にこちらにご案内しておこう。→三十番地キリスト教会

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2008/04/06

お花の当番

昨日は母と散歩に出た。子どもたちも一緒にお好み焼き屋に行ってみようということになったのだ。しかし近所の店は2軒とも昼は営業していなかった。予定がかわってうんざりしてしまった息子は、娘と一緒に家に帰ってしまった。あ~あ。一つ目がやってなかったらこうしよう、と出かける前に話しておけばよかった。

でも母と私は空腹だったので、嫌な気持ちをふきとばそうと、前を通るだけで一度もはいったことのない近所の蕎麦屋に初めて入ってみた。店は結構繁盛しており、近くの大学の体育会系の学生なども元気よく注文している。私は母とおなじ温かい蕎麦を注文し、汗をかきながらいただいた。学生たちは沢山食べて、さっさと1000円札で支払いを済ませて出て行った。このごろの学生は裕福だなあと思った。

家に帰る途中も母と歩きながら、花の名前を教えてもらった。母は父と同じく花が好きである。それなら教会の説教台のおとなりの花を飾る当番だから、花屋につきあってくれる?と提案してみると、母はまんざらでもない様子。結局一緒に花屋に行って、母のセンスで花を選んだ。黄色やピンク、オレンジや白、グリーンも入れて、締めて2000円。予算どおり。

それから二人で教会に行って、母が手馴れた様子でさっさと花を花瓶に活けてくれた。私はこれができない。大の苦手なので、母のお陰で助かった。明るいポピーやピンクのチューリップを見て、今日の礼拝で少し元気が出る方があったら幸いである。

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2008/04/03

♪さくら

Img_0088 昨日は父の葬儀のあとの仕事が少ししかなかったので、娘と近所を散歩したり、先日開通した電車に遅ればせながら乗ってみたりした。

最寄の電車の駅から、徒歩でも自転車でも大した距離ではないところに駅ができた。私たちはまずは駅へ出て、そこから新駅まで電車に乗ってみた。一区間たった2分で到着するので、ちょっとあっけない。「そんなに急いでどこへゆく?」。しかし便利になって喜んでいる人も大勢いるのだろうから、利点が沢山あるのだろう。ということで、しばらくはこの路線を使って、休日のたびに探検を楽しむつもりである。

Img_0087 こちらは、たくましく桜の太い幹から咲いている花。どっこい生きているこの花に、私は勇気をもらった。昨晩の我が家のメニューはこちら

今日から私は仕事に復帰。父の葬儀のため、年度末の忙しい時期に休んでしまい、職場の皆さんには迷惑をかけた。今日は今までと違って早めに出勤し、ご挨拶をしなければならない。しかしこのところ慌しさのあまり、髪の白髪を染めてない。今日は急場しのぎのスプレーで、誤魔化してしまおう。

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2008/04/02

♪陽はまた昇る

桜が咲いたというのに寒くなったり嵐のような風が吹いたり。でも今日の朝は穏やかである。陽の光に温められた窓辺にすわり庭に目をやると、気の早いツツジが咲き始めたのが見えた。いやあれは、シャクナゲ゙だったか。

どたばたとやらなければならないことをこなしているうちに、一日は終わり、また夜明けとともに目覚める。これが生きる営みというものか。

陽はまた昇る どんな人の心にも ああ生きてるとは燃えながら暮らすこと~♪(谷村新二)

庭の反対側に目をやると、一斉にシランの葉が伸びてきた。もうすぐ花の季節を迎えるのだろう。父はこの花も好きだった。 

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