詩の理解について
私は詩が好きである。子どもにも楽しめる詩集が我が家にいくつかあるなかで、小学校の娘が気に入っているのは『ポケット詩集』。「くまさん」が特にお気に入りで、くすくす笑いながら暗唱している。
私はそれをにこにこ聞いている。
すると中学の息子が、「僕は本当に、詩が苦手なんだよ。普通の人って、詩を読むとどんな感じがするのかな?テレビ見てるみたいに、映像が目にうかぶのかな?僕には絵が浮かんでこないから、詩のどこがいいのか、ぜんぜんわからないんだよ。」
私は言葉を飲み込んだ。発達障碍のある息子。彼は言葉からの想像力が働かない。行間が読めない。だから普通の人に普通にわかることが、わからない。
私はかわいそうな気持ちになったが、息子が自分特有の認知の世界を自分の言葉で私に伝えてくれたことを、嬉しく思った。偉いぞ息子。そうやってこれからも、あなたにしかわからない感覚を言葉にして教えてね。
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