平和に暮らす
思春期なうえに中学登校が困難になった息子は、私とほとんど口をきかない。夜も遅くまで起きているし、朝は起きられずに布団にはいったまま。もちろん私は心配だけど、私のつくるごはん以外はなんにもうけつけないから、息子の相手はほかのひとにしてもらっている。
だけど、ちょっとは話がしたいから、昨日は下の子を寝かしつけたあと自分が眠り込むのを我慢してまた起き出した。そしたら、風呂をきれいに片付け、テレビのニュースをつけっぱなしにして、手元でゲームをしている息子が居間にで~んと座っていた。私はその横にねそべって、ずっとテレビを見ていたが、息子はずっとゲームをしていて話し相手にならない。いい加減にしろ!と思ったけれども、がみがみ言ってもも効果はないのだから、せめて日付が変わる前にやめたほうがいいと思うわ、ほどほどにしないと私も心配よ、とだけ何度か繰り返したら、日付が変わりそうなときになってようやくスイッチを切った。何時間やってるんだ!大ばか者め!と言いたかったが我慢して、これでやっと静かになった、貴重な時間だわいと思いちょっとだけおしゃべりをした。
「願い事が三つかなうとしたら、何を願う?」と尋ねると、「ん~そうだな~。一つ目に、まず三つだけという願いごとのルールを変えて、いくつでも願いがかなうようにするな。いままで昔話でも何でも、なんでみんなそういう願い事しないんだろう?って思ってたから。」と得意げな顔をする息子。なるほど、そうきたか。「それはグッドアイディアだわ。思いつかなかったな。でもさ。それを言ったらこの話はここでおしまいになっちゃうじゃん。だからちょっとそれはなしにして、普通に三つ願いごとすればかなうということにしたら、何を願う?」ともう一度訊いてみた。すると、
「政治家たちやこの世のひとたちをみんないい考えを持つように変えて、世界を平和にする。」「そうすれば地球もずっと長続きするから、そしたら今度は太陽が、いつまでもいつまでも今のように輝くようにお願いする。」「それで喧嘩や戦争がない平和な生活をみんなができるようにお願いする。」と息子が答えた。ちょうどニュースでは、沖縄戦の語り部が、悲惨だった地上戦の様子を語っていた。息子の貴重な思いつきを知ることができて、昨日の夜はほんわかと眠ることができて、うれしかったな。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
yuzukiさん、コメントありがとう。
子どものいいところを認めて暮らしていけば、私の気分も楽になるはずですね。たとえどんなご馳走をつくってやっても、皿洗いをしてくれなくても。文句は言わないで洗わなくちゃ(涙)。
投稿: ののか | 2008/06/24 21:29
昨晩も大爆発して、「とっととお風呂にはいりなさ~~~い。」って言ってしまいました。
すると私の物まねして、ひやかすのよ(汗)。
でもちゃんと仕方ないからお風呂入って片づけして。
我慢できないときは、このようにやっております。
おやこして、あきらめの境地かも?
投稿: ののか | 2008/06/25 07:34