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2008/06/26

みんなちがってみんないい

今日は雨戸を開けたら、外はそぼふる雨。このごろ台所に出てくる蟻んこも凍えるほどの、気温の低さ。こりゃなんだ?これじゃあプールの授業はありえない。さぞかし娘ががっかりするだろう。プールカードを書く手間が省けて親としては楽だけど。

中学の息子は、今日も学校は休む。あきらめている私は、いらいらしなくて済む。「行くの?行かないの?」と毎朝聞いてたころが、とてもしんどかった。もう行かないと決めてからは、本当に楽。せっかくつくったのに弁当が無駄になった!とむかつかなくてもいいし、いちいち先生に電話で謝らなくてもいい。ああ、楽だ。楽だ。今はとってもいい感じ。息子から、とても美しい自然のなかでのんびりするいい夢を最近また見るようになったよ、なんて聞かされると、つくづくこの子が通学するのは無理なことだったんだろうと思えて、可哀想になったりする。ムキになって通わせようとした自分を、責めたりする。本人が頑張ろうとしていたから応援したまでだが、私も今度こそ、と思っていたし。無理やり車に乗せて、校門でぽい!なんてこともしたし。私は仕事を辞めたくないから、ぎりぎりの時間をやりくりして精一杯だったのだけど、息子にしてみれば、そこまでつれてきてくれたんなら何で中に一緒に入ってくれないの?困ってるのに!と私を恨めしく思ったことだろう。

息子は、世間と同じようにしていたほうが目立たないから楽だけど、同じにできないから苦しかったのだ。仕方ない。無理はやめよう。諦めなくちゃ。世間並みにできなくたって、あなたはあなた、わたしはわたし。

先日娘のクラスの授業参観に行ったら、国語の時間に先生が「みんなちがって、みんないい(金子みすず)」という言葉がすばらしいと教えていた。本当にみんながそう思ってくれる世の中だったら、どんなにすばらしいかと私も思う。だけど世間はそうは思ってくれない。ちょっと違うだけで「あの人変。」と思われる。だから生き辛い。不登校の子どもの母は、世間の目が気になる。運動会のランチタイム。パパがいないので人目が気になる。気にしなきゃいいのに、気にしているのは私。でもなんだか、しんどいの。

「みんなちがって、みんないい。」これは本当のこと。わかる人だけがわかればいい。あなたはあなた。わたしはわたし。ありのまんまが一番いい。

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コメント

金子みすず、大好きです
辛く哀しい短い生涯にもかかわらず、どうやってあのような美しい宝石の心を持ち続けることができたのだろうと、あらためて思いました。
どんなに小さい命にも目を向け、感謝し、肯定していくのはむずかしいです。否定的になりがち・・。
世界を創造してくださったかたに疑問をぶつけたくなってしまう瞬間がよくあり、なんて自分は傲慢なのかと反省できるときは少ない私です。
ののかさんはいろいろと困難に直面されても、おいしい物を作って食べ、面白い本やドラマを堪能し、元気でお暮らしです。頑張っていらっしゃいますね。頭が下がります。
それと勢いでこちらに続けて書いてしまいますが、息子さんの「平和に暮らす」には本当に感銘を受けました。三つの願いすべてが、自分自身のことではなく世の人々のことだなんて、なんてすばらしい人間性でしょう。
きっとののかさんの育て方がいいんでしょう。神さまもそう思っていらっしゃると思います

投稿: ikko | 2008/06/26 10:38

みんなちがってみんないいって心境にいたるのは
いつのころでしょうね。

ついこの間、事情あって娘が高校を辞めました。
自分の力で勉強して大学に行くんだと言ってます。
凝り固まった世間の常識から離れたところで、娘はひょうひょうと自分の道を進み始めてしまいました。

親もまた、固定観念から卒業できるよう只今格闘中です。

投稿: ぴょん | 2008/06/26 22:01

ikkoさんへ。

いやいや、かいかぶりですよ~。私の育て方がいいとは思えないので、息子が今まで出会ってきた自然や人たちとの体験をもとにして考えたことがすばらしいとしたら、それは息子を育んでくださった神様の力だろうと思うんですよ。

いいところもたくさんある子なんですが、個性的すぎちゃって理解されにくいのが悲しいのです(涙)。

投稿: ののか | 2008/06/27 20:50

yuzukiさんへ。
待ちに待った週末です。旅行の計画でも練りながら、のんびりまったり過ごしたいです。

投稿: ののか | 2008/06/27 20:51

ぴょんさんへ。

娘さんはお母さんに似て、きっと自分の力で道を切り開く力を持っているのだろうと思いますよ。
8月に大検の試験がありますね。
今から勉強してるんでしょうね。

道はそれぞれ。ベルトコンベアーに乗るのが好きな人はそうすればいいし、自分の足でしっかり歩きたい人はそれがいい。きっと道は開けるでしょう。
親はなかなか見守るだけしかできないだけに、心配が先にたってしまいますが、子どもによってまた強くされているのでしょうね。お互い親業がんばりましょうね!

投稿: ののか | 2008/06/27 20:54

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