さくらんぼ
明け方に雷が鳴って、激しい雨が降った。現在は雨雲は去っていったようで、雨だれの音もだんだんまばらになってきた。
今日1・2時間目にプールの授業があるはずの娘だが、この調子では水温があがるのは昼ごろだろうから、きっと中止だろう。昨晩このプールの授業のために娘は早めに洗髪してドライヤーで熱い思いをしながら髪を乾かし、爪を切り、耳の掃除をし、体調を整えるために早めに眠ったというのに。
眠る前に読んだ絵本は、『ばーばちゃんのおみまい』。地区センターで借りてきた絵本だが、絵がとにかくかわいいし、食いしん坊でおっちょこちょいのあひるのばーばちゃんのすることが、いちいちおもしろくてかわいくて、二人で大笑いしてしまった。とくにうさこちゃんのお見舞いのために焼いたさくらんぼパイを、ちょっと味見しているうちにほとんど食べてしまうところには笑った。
この食いしん坊の感じは、私に似ている。しかし私は、手のかかるさくらんぼパイは焼いたことがない。さくらんぼを甘く煮詰めるなんて、したこともない。何しろ1パック398円になった佐藤錦を買ってきて、ありがたがって生前好んでいた父の遺影に供え、あとはみんなでちびちび食べてるような有様ですから。わたしにとってさくらんぼとは、小さいときから今に至るまで、父親の大好物であり、高級で有難い果物なのである。
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