わたしのいもうと
これは、松谷みよ子の書いた絵本。いじめの痛みが、どれだけ被害者の心を占領し傷つけるか、見事に描いた一冊である。見過ごしてしまえたらどんなに楽か、と思えるいじめ問題。自分にさえふりかからなければ関係ない、で済ませてしまいたいこと。だけれど、社会の闇から目をそらしてはいけないと私は思う。
いじめはなかなかなくならない。人間の不満のはけ口が、弱い者いじめだから。弱い者は、いじめられたらどうすればいいんだろう。
じっと我慢することはない。卑屈になって周囲に合わせるにも、限界があるだろう。私はできることなら、誰かに助けて!といえるようになるといいと思う。わかってくれる人がひとりでもみつけられれば、いいと思う。いじめに立ち向かうために、無理して学校に行く必要はない。疲れ果てて傷だらけで死んでしまうより、ずっといい。心も体も、大切なあなたのものだから。しっかり自分で守れるように、助けを求めることに慣れておこう。小さいうちから、繰り返し。
安心、自信、自由は、誰もが持っている権利である。子どもへの暴力防止プログラムの活動をしているCAPのHPはこちら(←CAPのところをクリック)。
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コメント
いじめは私も許せません。
「いじめられる奴が悪い」と豪語する方も多いのですが、私はいじめる本人に問題があると思います。
いじめは一人では解決できません。いじめられたらきっと怖くて、誰にも助けを求められないでしょう。いじめられると人は孤独になりますから。だから周りのサポートが必要だと思うのです。
卑怯なのは見て見ぬ振りをする人たちです。その中の誰かが勇気を出して、手を差し伸べてくれれば自殺に追い込まれる人も少なくなると思います。
でも誰でもみんな勇気があるわけじゃないから・・・だから、助け合って労わりあって欲しいです。
いじめを無くしたいです。この世の中から。
ののかさんの言うとおり、自ら「助けて!」と言える環境を作ってあげるべきだと思います。学校でも大人社会でも職場でも家庭でも。
みんな、いじめに負けないで!!
投稿: まめめ | 2008/09/20 01:39
まめめさん、コメントありがとうございました。
そうですね~ちょっと違うっていうだけでいじめるというのは、幼稚で残酷で私は嫌いです。
見て見ぬふりも好きじゃないです。無関心は一番怖いと思います。
投稿: ののか | 2008/09/20 21:29