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2008/09/04

♪異邦人

聖書を読んでいると、ときどき「寄留者」という言葉が出てくる。旅の途中でちょっと立ち寄っただけの人、というような意味だろうか。私はこの言葉がなんとなく気になって、自分の立場を説明するために用いたこともあった。あのときは相手がクリスチャンでなかったので、いいたいことが通じなかったのが残念だったっけ。

今日はなんとなく、久保田早紀の♪異邦人が頭をめぐる。「異邦人」も聖書によく出てくる言葉だ。そういえばこの歌手はクリスチャンとして、今は伝道活動をしているという。異邦人というタイトルは、聖書からイメージしたものだったのだろうか。ムードがあって歌詞がよくて歌声もマッチしていて、何年たって聴いてもいい歌だなあと思う。<

…あなたにとって私 ただの通りすがり 

 ちょっと振り向いてみただけの異邦人…

人と人との関わりはこの歌詞のように、確かに永遠ではない。ちょっとすれ違ったり、ちょっとぶつかったり交わったりして、また離れていく関係がある。もちろん死ぬまで続く関係もある。死んでからもなお繋がっている関係すらある。その終わり方が完全に納得できた終わり方ならば離れても寂しさはないが、納得がいかない離れ方だと未練が残る。どちらかに後悔が、あるいはどちらかに恨みが残ることもある。だから別れからずいぶん時がたっても、わだかまりがいつまでも残る場合も多いだろう。

旅の空なら、別れは思い出になって消えていくかもしれない。けれど自分が生きている世界で、納得のいかない別れや断ち切られ方をしたら、それは空虚な穴になって、心の闇となるであろう。人間そんな経験をすると、なんで自分ばかりと辛い思いに陥るに違いないが、たとえばこの歌なんかを聴いたりすると、こういうことには普遍性があるんだなあと心が救われたりするのである。

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コメント

異邦人という曲には不思議な魅力がありますよね。私も大好きで、何年経っても新鮮に聴こえます。
聖書、私も読んでいます。なんだか、急に親近感を持ちました(勝手に、ですが)。

投稿: まめめ | 2008/09/05 03:32

まめめさんへ。コメントありがとうございます。
私は洗礼をうけて20年以上で礼拝には出席していますけれど、もちろん信仰もあるつもりですが、欠点だらけの信者なんです。

これからもどうぞお付き合いくださいね。

投稿: ののか | 2008/09/05 05:23

お早うございます。
夕べは「七人の侍」に没入していました。
あの映画の中にもそういった縁、他生の縁というものの考えが感じられる場面がありました。隔絶しているわけではないので、どこかで分かり合っている(知りたがっている)のが人なんでしょうね。
"邂逅"もまた同じように思います。

投稿: sada | 2008/09/07 08:25

sadaさん、お久しぶりです。
そうそう、昨日は黒澤作品やってたんですよね。
我が家は韓ドラ見てたものですから、見そこなってしまいました。

ずっと残るもの、評価されているものには真実が描かれていると思いますので、
私もぜひ「七人の侍」見てみたいと思います。

投稿: ののか | 2008/09/07 10:05

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