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2008年11月

2008/11/28

♪遠き山に陽は落ちて

夕灯りの時間が終わって、近くの寺から鐘の音が響いてきた。見上げれば一番星が美しい。静かな夕暮れ時に、心鎮まる今日は幸せ。

これから夕餉の支度。青菜と芋の味噌汁に、刺身2種。ひじきを煮たもの。そしてご飯。

蜜柑は八百屋のおじさんがおまけしてくれて、2袋300円だった。ちょっと傷んだものもまざっていたのかな。でもいいや。今晩は思い切り蜜柑を食べてもなくならない。嬉しい嬉しい秋の夜長。ゆっくりのんびりいたします。

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2008/11/27

階級社会

今の職場に入って4年半。憧れの職種ではあるけれども、所詮身分はパートである。責任ある仕事がまわってくるでもなし、時給もとても低い。阿呆らしい思いもたくさんする。でも辞められない。辞めたところで、ここよりいい条件の仕事が決まる保証はどこにもない。

そんな我が職場に、変化があった。月末にひとり、大ベテランが異動になってしまうことになったのである。この人は尊敬できる立派な方。それなのに補充はないそうだ。

ピンチはチャンス?私は年度末には人員削減のためくびきりになるのは確実な雰囲気だったのだが、この人事のおかげでクビが繋がりそう。棚から牡丹餅とはこのことか?

しかし、気を抜いてはならない。もう少し身なりをきちんと、そして余裕をみせて働かなくちゃ。私の替わりなんていくらでもいるんだもん。辞めたくないから、頑張ろう。

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2008/11/25

のんびりとした火曜日

連休に金時山に登った。晴れていたので頂上から、富士山や芦ノ湖、海も見渡せて、大満足。登りが急でかなりしんどかったが、苦労のあとご褒美がもらえたような嬉しさ。穏やかな秋の日差しに、山の紅葉が照らされて美しかった。

しかし、帰ってきたらくたびれて、今日はのんびりのんびりしてしまった。雨上がりの外回りの掃除を少し。後は最低限の家事のみ。それから喪中はがきを書いたり、本屋へ行ったり。

こんな日も、たまにはいいのかもしれない。結構普段忙しいから。

今日は早く床について、娘と絵本を何冊か読みたい。絵本タイムは夏から続いてます。

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2008/11/22

フシュウ?

中1の息子は漢字の読み書きが大嫌い。この息子はどこぞの太郎さんと比べて漢字力がどうだろうかと興味がわいた私は、息子の了解を得たうえで①から③までの問題をだした。さて赤い字の読み方はなんでしょう?

① 従来のやり方を踏襲する。

② 両国の首脳が頻繁に行き来する。

③ 未曽有の大災害。

息子、見事に読めなかった。間違った読み方もしなかった。空欄。

正解は…①トウシュウ②ヒンパン③ミゾウ

と説明したら、息子は覚えておくよ、といいながら、

腐臭

なら書けるとニヤニヤしながら書いて見せてくれた。変な字が書けるんだねえ!

ところで、一般人が漢字が読めなくてもテストの点が悪いとか、ちっと馬鹿にされる程度で済むのに、一国の首相ともなると、取り返しがつかない。大学の先輩なので応援したいんだけど、ちょっとフォローのしようもない。かくいう自分も覚え間違いはしょっちゅうなので、気をつけなくてはいけないと思っている。

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2008/11/19

ツワブキの花

今朝NHKの俳句の番組で紹介されていたのは、鈴木真砂女さんのこの一句。

 石蕗咲いていよいよ海の紺たしか

野生のツワブキを見たことのない私には、想像力をかきたてられるような一句だった。

ツワブキはずっと以前記事にしたことがある。三年前のうちのツワブキはこんな感じだった(ここをクリック)。

しかし今年は、あまり花をつけていない。

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2008/11/14

ココア

昨夜私は珍しく夜中に起きだして居間に降りて行ってみたら、息子が起きてパソコンで何か調べ物をしていた。息子の昼夜逆転生活、実におみごとである。夏休みが終わってあれよあれよという間に、午前3時にならなきゃ眠らないというルールが息子にできてしまった。私にはなすすべがなかった。何をやっても効果はあがらないので、最近の私は息子の生活リズムを元に戻そうとするのはあきらめた。日々の生活でいっぱいいっぱいの私に、そんなエネルギーは残っていないのである。昼には起きるので、よしとすることにした。

さて、話を元に戻そう。息子はきまったパターンを好むので、いつもの一人の気ままな空間に邪魔者出現という事態に、明らかに迷惑顔。私は気にしないそぶりで、滅多にないチャンスを逃さないことにした。息子に遠慮してどうする。私はわくわくして居間のテレビをつけた。そしたらテレビショッピングで「ヒップホップでダイエット」というDVDの宣伝をしていた。これがあまりに傑作なので、私は小一時間大いに楽しんだ。このダイエットの方法は、ブートキャンプより平和的だけど、運動の激しさはおんなじくらいで、とてもじゃないが私には無理。しかし黒人のダンサーのしぐさを真似してダイエットダンスに挑戦した人々のスリムになったbodyを見ると、心が大いに揺らぐ。ダイエット前とダイエット後の姿を見ながら女性たちにちやほやされて自信満々の様子の男性は、本当にカッコよく大変身。あらびっくり。ちなみに登場するのはすべてアメリカ人で、日本語の吹き替えがなんとなくわざとらしいところも面白い。

やがて息子がたまりかねたらしく、笑っている私の横で「邪魔だから早く寝てよ!」と言う。私はしばらく話をはぐらかしテレビを見続けたが、ちょうど小腹が空いたので、ココアを入れてくれたら寝てあげると交換条件を出した。そしたら息子がココアを淹れてくれた。

息子が台所でお湯を沸かしている横で、私はふと子どもの頃のことを思い出した。日本茶の好きな一番上の兄が高校生のころ、得意になって美味しいお茶を淹れてくれたことや、二番目の兄が自分のココアを淹れるついでに私たち妹にも丁寧にココアを練ってくれたこと、牛乳を温めた鍋で、ミルクが沸騰してあふれたこと、眠れないよ~と情けない顔で夜中に布団を出ると、優しかった父が氷の入った砂糖水を飲ませてくれたことなど。よく考えると、私の原家族の男たちは、みんな昔は(!)親切だった。ところが我が息子ときたら、交換条件でしかこういうことをしてくれないのだ。ちょいと情けない。挙句には生まれてこのかたがみがみ叱られ続けたから、母親には恨みつらみが募りすぎてどうも好きじゃない、とまで言われてしまってがっくり。でも、憎たらしくても息子は息子~腐っても鯛(違うか!)。血の繋がった子どもに温かい飲み物などを夜中につくって出されれば、母として嬉しくない訳はない。そうして私は身も心もあたたまって、よく眠った。片思いに違いないのにね!嬉しかったんだってば~。

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2008/11/13

小菊の季節

私の住んでいる家の庭に、毎年決まって小菊が咲く。私はこの花が好きだ。この花を見ると、たわわに実った柿を見つけた時と同じように、優しい気持ちになる。でも今年は特別に、小菊について思いをはせる。菊というのは、私の祖母の名前である。

私はこの春、父を天に送った。菊というのは、この父を生んだ人の名である。菊さんは身体が弱かったので、子どもを産むことができないといわれていた。しかしどうしても赤ちゃんがほしくて、命がけで父を産んだ。出産後身体を弱らせた菊さんは、初めての我が子を抱くこともなく、お姉さんに「赤ちゃんのことをよろしくね。」と言い残して亡くなった。父はそんな母を知らず、育ててくれた人を生みの母と信じて大きくなった。しかし育ての親に肉親としての情を感じることのできなかった父は、家庭では不幸せだった。だからあるとき、その人が本当の母ではなく生母は亡くなったのだという真実を知った時、すべてに合点がいったそうだ。以来父はずっと、亡くなった生母の面影を思って生きていた。

菊さんの姉さんが晩年、父に妹の写真を譲ってくれた。父は生母の顔を、その時初めて見たという。今一度その写真を見ると、父は菊さんに顔立ちがそっくりだ。菊さんはとても優しくてお話が上手だったから、近所の子どもを集めておはなし会をしたりしていたらしい。そういうところは、一度も抱いてもらったことがなくても、父は見事に受け継いでいた。

私といえば、父に心配ばかりかけた親不幸者なのに、自分で言うのもなんだけれども、なぜか菊さん~父のよいところを受け継いでいるらしいから不思議だ。私がなぜか小菊を昔から好きだった理由は、そんなところにあるのかもしれない。ということで、亡くなった父や祖母のことを思って、特別な感慨をもって小菊を眺める秋である。

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2008/11/07

いかりのギョーザ

昨夜、我が家の食卓にあがったのは、餃子でした。

その記事はこちら(→今日も笑顔で台所)。

たねに醤油を入れ忘れたので、味は今ひとつだったけれど、

コーラスの練習から帰ったおばあちゃんは、くたびれてるからビールと一緒にパクパクパク。

娘は頑張って白菜と豚ひき肉をよく練ってくれたから、焼き上がり嬉しくていっぱいいっぱいギョーザを食べすぎた!お味噌汁がはいらなくなってしまった(^-^;

私は自制心が働かず、またもやおなかいっぱいたべてしまったので、あとから腹筋体操などしてみました。

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2008/11/05

セサミン到着!

セサミン無料サンプルを申し込んでいたのですが(こちら参照~クリックしてください)、当選しました(*^^)v

001 002

さっそく3粒飲んでみました。

一ヶ月後、20年後の健康を考えて試してみます。

肝臓の調子が少し心配な私は、最近シジミ汁とか気をつけてよく飲んでますけど、セサミンで体力を補強したいと思う秋なのです。

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2008/11/02

カマスのおばさん

思い出の絵本を昨日図書館で借りて、さっそく夜に娘と読んだ。どういうふうに思い出があるかというと、絵本ブログに書いたのでそちらをどうぞ(ここをクリック→♪あの頃のまま)。

絵本を読む前に娘から湯船につかりながら「何がそんなに怖かったの?」と質問され、よくよく考えてみるに、当時の私はまだ幼稚園にもあがらない頃だったと思う。魚といえば金魚とかメダカとか鯉くらいしかわからなかったような年ごろには、つまり食卓にあがる鯵の開きの顔なんかよく眺めたこともないし、切り身の魚の顔がどんなだか想像もしたことがなかったろう。

だから、妙にリアルに描かれたその挿絵のカマスが、聞こえないようなかぼそい声で子守唄をうたう場面は、恐怖を感じたとしても全然不思議ではない。娘はそのように私が説明すると、納得した様子で、寝る前にも落ち着いてその絵本を読むのを聞いてくれた。

思い出に残る絵本は、そう多くはないが、これは特に私の記憶に残っている絵本。トラウマなのかずっと記憶のかなたにあったのだけれど、息子の小学校で絵本読み聞かせボランティアを始めたころに、図書館の先生に話をしたら、これよ~って見つけて見せてくださった。トラウマを解消するには、もう一度それを向き合ってトラウマになった原因を考えてみるのはいい方法のようだ。もう私は成長し、この絵本を見ても動揺しないもの。それにしても、怪談よりも怖いこの絵本、私のほかにも怖いと感じた人はいるのかなあ。

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2008/11/01

桃・栗3年 柿8年

008 この紅葉した木は、柿です。

5年前に生家に越してきた秋のこと、娘が柿を食べながら、これを植えたら育つかなあ?と言ったので種を植えてみました。

5年たったらこんなに背丈が伸びてました。さて、「桃栗3年 柿8年」とことわざにあるくらいですから、あと3年たったら渋柿が成るのでしょうか。楽しみです。

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リンドグレーンの『夕あかりの国』をこのところ娘と読んでいます(記事は♪あの頃のまま へ)。

私は昔から、黄昏時に町を歩くのが好きでしたから、この絵本の世界にすっかりはまってしまいます。この年になるまで長いこと気づきませんでしたが、黄昏というのは、人々の悲しみを静かに包み込んで忘れさせる力を備えているのかもしれないと、この絵本を読んで思うようになりました。だから黄昏~夕あかりの時に人は心惹かれるのでしょう。

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追記~夜になって気づいたこと~

大林宣彦監督の映画 「時をかける少女」(角川映画・原田知世のデビュー作)で、桃栗3年柿8年の続きを「…梨の馬鹿めは18年」と歌っていたのを思い出しました。

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