カマスのおばさん
思い出の絵本を昨日図書館で借りて、さっそく夜に娘と読んだ。どういうふうに思い出があるかというと、絵本ブログに書いたのでそちらをどうぞ(ここをクリック→♪あの頃のまま)。
絵本を読む前に娘から湯船につかりながら「何がそんなに怖かったの?」と質問され、よくよく考えてみるに、当時の私はまだ幼稚園にもあがらない頃だったと思う。魚といえば金魚とかメダカとか鯉くらいしかわからなかったような年ごろには、つまり食卓にあがる鯵の開きの顔なんかよく眺めたこともないし、切り身の魚の顔がどんなだか想像もしたことがなかったろう。
だから、妙にリアルに描かれたその挿絵のカマスが、聞こえないようなかぼそい声で子守唄をうたう場面は、恐怖を感じたとしても全然不思議ではない。娘はそのように私が説明すると、納得した様子で、寝る前にも落ち着いてその絵本を読むのを聞いてくれた。
思い出に残る絵本は、そう多くはないが、これは特に私の記憶に残っている絵本。トラウマなのかずっと記憶のかなたにあったのだけれど、息子の小学校で絵本読み聞かせボランティアを始めたころに、図書館の先生に話をしたら、これよ~って見つけて見せてくださった。トラウマを解消するには、もう一度それを向き合ってトラウマになった原因を考えてみるのはいい方法のようだ。もう私は成長し、この絵本を見ても動揺しないもの。それにしても、怪談よりも怖いこの絵本、私のほかにも怖いと感じた人はいるのかなあ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
お晩です、、、。
この前の読み聞かせは"3"にちなんだ題から子たちに選んでもらいました。
「三つのオレンジ」「すてきな三にんぐみ」「三枚のおふだ」そして「三井の晩鐘」です。
この最後の絵本は途中で止めになったほど強烈です。怖いです。
投稿: sada | 2008/11/04 01:06
sadaさん、読み聞かせ続いてますね~!
>三井の晩鐘
なんだか怖そう~。
探してみます!
投稿: ののか | 2008/11/04 08:32