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2009年6月

2009/06/29

ご心肺停止?

今朝生活ほっとモーニングを見ていたら、松村邦洋が出てきて、最近の体調を尋ねられた時、「もうご心肺停止です。」とギャグを言った。

今年の東京フルマラソンで、心肺停止で倒れ世間を騒がせた彼が、このようなギャグを言えるような元気な体に戻ったことは嬉しいが、ちょっと不謹慎…と私は眉をしかめた。しかしさすが芸人だなあと感心もしてしまった。

さて番組では、スロートレーニング(スロトレ)で体を鍛えるという特集をやっており、結構参考になった。体重を落としたいとか、体を鍛えたいと思っても、素人の無理なやり方は却って体に毒。バナナダイエットをして15キロ体重を落としてぽっくり死んでしまった男性の話を伝え聞いたばかりの私。かくいう私も一念発起、この1か月で無理なくカロリーを控えて3~4キロ体重を落として満足していたけど、どうも運動面にまで気がまわっていなかった。

なのでこの番組を参考にして、夏までに無理なく週に4回くらい、1日10分の運動を心がけて成果をだしたい。8月の北海道旅行のとき、あちらで再会する知人をびっくりさせたいから、楽しく無理なく頑張ろうと思う。

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2009/06/27

トースト炎上

昨日の朝、あたふたと娘と私の朝食準備をしていた時のこと。我が家でトーストは、魚焼き用のグリルを使ってこんがりさせるのだけど、昨日はちょっと隣の母のところでシソジュースを仕込んだりしながらだったため、うっかり焼きすぎてしまった。

母の家で「ヤバイ、焦がしたか?」と気づきあわてて玄関から玄関へ。台所に駆け込み、グリルを引っ張り出したらなんと、2枚のトーストがめらめらと炎上してるではないか!

私は一瞬慌てたが、水をかけるわけにもいかない。そこで誕生日のロウソクの時より更に多くの空気を吸い込み、一気に吹き消した。そして MOTTAINAI から包丁で真っ黒になった表面の炭をこそぎ落として、スープと一緒に食べた(食べさせた)。香ばしくはなく、焦げた味がまずかった。

という、大失敗のはなし。

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2009/06/26

カッコーの朝

2009_007 八ケ岳の朝、カッコーの声を久しぶりに聞きました。のどかでした。

しかし残念ながら雨だったので、八ヶ岳を散策するのはあきらめ、八ヶ岳倶楽部で、念願のフルーツティーを。柳生さんの息子さんともお話できて、記念写真をパチリ。

2009_009 豊かな味わい。ふ~っとのんびり、穏やかなひとときに感謝。メロン、オレンジ、レモン、いちご、リンゴ、キウイ、巨峰なんかが入ってました。それにしても素敵。

たまにはこういう、別世界を味わうのはいいことです。

家に帰ればいつもどおりの、余裕のない生活が待っていました。ウィークエンドには蛍を見たり、八ヶ岳に行ったり、高速道路のインターで話題の美味しいものを食べて楽しんだりしたのになぁ。以下に、旅の写真をあと2枚ご紹介。

2009_001 ←これは一人旅を楽しんだ行きの電車。2009_012

    

これが噂の佐世保バーガー。おなかいっぱい。これのおかげで夜ごはん抜き。談合坂にて。→

明日からまた週末。娘をアトリエに連れて行ったり、心ゆくまで図書館で本を選んだり、それなりに楽しいはず。

冷凍してある梅の実で梅サワーを作ろう。数年来とりつけてなかった浄水器を設置して、我が家できれいな水を飲めるようにしよう。天然酵母パンを焼こう。教会へ行こう。

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2009/06/22

汝の罪をゆるす

韓国ドラマの「春のワルツ」を見終わったんですが、最後の方はもう涙涙で、ティッシュがどんどん減りました。結構心のもやもやが、こういったことで浄化されていくのを感じます。

「秋の童話」でも若い男女の間で「汝の罪をゆるす」っていう言葉が繰り返し出てきたけど、「春のワルツ」でも最終話に近いところで出てきて、ぐっときました。それから最終回で、まるで冬ソナを思わせるセリフが!「心の家」という言葉は、冬ソナのユジンのセリフだったような?ユン・ソクホ監督の四季シリーズ最終を締めくくる作品として、ファンサービスといったところか。ともかく嬉しい心遣いだったのでした。

私ごとながら、昨日は自分のことを心から罪深いと思い、それでも人のことが恨めしくて恨めしくて、実はよく眠れなかったのですが~明け方に起きて見たこのドラマのなかで「汝の罪をゆるす」というセリフに出会いハッとしました。

人間は神様に許されてるのだから、同じように他人を許さなくてはいけないけど、なかなかそれが難しい。だから祈るのです。怒りを鎮め不平不満をつぶやかず、祈ることが、私にはずいぶん欠けています。いろんな人に許されたからこうやって不完全ながらも生きてこられたというのに。感謝も足りませんね、いけない私でした。反省・反省。

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2009/06/21

ウリボウ救出

蛍が沢山見られるというので、
定額給付金をつかって長野県辰野町に行った。
蛍が見られる公園の駐車場は満杯なれど、
場所をみつけてバーベキューして腹ごしらえをして暗くなるのを待つという計画。

そこへ私だけ土曜午前出勤のあと、
新宿2時発スーパーあずさと在来線を乗り継いで到着。
祭で賑やかな駅界隈を抜けるとのんびりした田園風景が広がる。
20分も歩くと仲間や我が子たちに合流できた。
みんな興奮している。
さっき大騒ぎがあったばかりだとか。
なんでも駐車場のわきの用水路でイノシシの子どものウリボウが溺れていたそうな。
大変だ~と騒いだら近所の方が網を出してきて、

流れるウリボウをひっかけて岸へ這い上がらせてくれたそうな。めでたしめでたし!娘の先生が、ウリボウは必死で牙があったとか、毛が固くてごわごわだったとか、様子を詳しく教えてくれたが、そのときは騒然としていたので様子をカメラに収めた人は、小学生の女の子のみ。それもうまく撮れているかどうかわからないとのこと。私は話を聞くだけでもびっくりしどおしだったので、その場を見なくても十分なんだけど、もしも現像して撮れていたらやっぱり見てみたいなと思った。

ということで、バーベキューはいい気分で美味しかったし、
人出に辟易したもののホタルの幻想的な光には沢山出会えたし、
宿泊先も大いに気に入り、わたしの6月20日は良い思い出が上書き保存されたのだった。

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2009/06/19

せめて…平和に暮らしなさい

御馳走だ!と奮発して特製の天ぷらを作ったおととい。息子と喧嘩しなかった。(御馳走の中身はこちらの記事で。)そして昨日も、なぜか喧嘩をしなかった。

2日言い争いがないだけで、何と心の穏やかな平和なこと。綺麗な映像と音楽も、心の栄養になってるのかな?(春のワルツ・再び

今朝はこんな聖書の言葉を思い出して、味わっている。新約聖書・ローマの信徒への手紙12章12節~18節。

希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。……喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。……できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。

これは最近購入した本です。私の教会にとあるミッションスクールの校長先生がいらっしゃるのですが、その方が大変評価してらっしゃったので、教会に通い始めた母用に買いました。私もじっくり読んでみて、校長先生の言葉に納得。入門書としてこんなにいい本はないです。

聖書資料集―キリスト教との出会い (キリスト教との出会い)
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おすすめ平均
stars世界史の資料集としても

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それからもう一冊、入門書におすすめ。うちにあるのは作者サイン入りなので、こどもたちが喜んでます。

信じる気持ち―はじめてのキリスト教 信じる気持ち―はじめてのキリスト教
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2009/06/18

緑の庭から吹く風

早起きをして、近所の妹にお米を届けに行った。時間は朝の5時半。もう明るくて、鳥がさえずり、ウォーキングをする人々があっちにもこっちにも見えるような、そんな時間帯。妹の家の人たちを起こすといけないから、玄関先にお届け。

そして帰路のこと。みちでバッタリ、出会ったよ。誰にって?近所の外国の友人に。奥さんからこの間お土産をもらったのに、旦那さんの方にお礼がまだだったから、呼び止めておしゃべり。御礼を一言。

彼は朝一でオフィス出勤する途中、ずっと日本語の勉強をしているらしい。耳にはイヤフォン。繰り返し耳で聞いて、歩きながらそれを日本語をしゃべってるらしい。そういう学習法なのだろう。先週疲れた顔で帰りのバスに乗っているのを見かけたときは、遠慮して声をかけられなかったけど、朝だと顔がはつらつとしている!元気そうでよかった。簡単な日本語ならもちろん大丈夫、通じるので、私は遠慮なく話しかけた。彼はにこにこと真面目に笑顔で応じてくれた。今度遊びに来てくださいね、あの屋根のうちですから、って言うと、妻から聞いています、って答えてくれた。

来週うちの工事がある。火災報知機をつけたり、開かなくなった窓のサッシを調整したりしてもらう。それが終わったら、お客さんを少しずつお招きしたいと思う。工事が短時間にスムーズにいくように、私は部屋の片づけをここのところ頑張ってる。6年分のゴミを捨てる。ただそれだけのことが、苦手意識ととあるトラウマのせいで、なかなかとりかかれなかったのだ。だけど最近、トラウマのほうはだいぶ薄れたみたい。だから無理しないけど着実に進められる。偉いぞ私!誰も褒めてくれないらここで自分でほめちゃう!…そうして工事が終わって居心地の良い家になったら、庭の気持ちのいい空気を、網戸で部屋にとりこもう。緑の庭から吹く風で、みんな一緒にリラックス。ガラスをきれいにして、風景を楽しもう。そうして日頃お世話になっている方々を招き一緒にご飯を食べて、和やかな時間が過ごせたらいいなと思う。

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2009/06/17

疲れている私

最近本当に私は疲れていて、夜になるとエネルギーが切れて何かしら家族とトラブル。不貞寝することになる。

家計のために働いている私が楽しみにしているのは、時間のあるときに韓国ドラマやよい映画を観ることや、PCであれこれ情報を収集したりブログに文章を書いたりすること。なのに不登校の息子がPCを使いたがって、私が彼の目の前で少しでもPCを使うと「早く消えろ。」「おまえいい加減にしろよ。」と暴言を吐くし、小学校から帰って疲れてるのか始終家にいる息子のペースに巻き込まれてるのかわからないが娘まで「っるせぇんだよ。」なんて言葉を私に言うようになったから、もう我慢がならない。韓国ドラマを居間で見てると「いったい何時になったら終わるんだ。」と見てるそばから息子が怒る。もちろん私は応戦する。やり過ごすことはできない。しかしその争いに疲れて、ここ数日私はへとへとである。私は仕方ないから体力を保つために夜は早めに寝て、体の疲れをとり、翌朝とんでもない早起きをしてPCを使うしかないし、隣のおばあちゃんちでドラマを一緒に観るしかない。息子は要するに居場所である我が家の居間で、自分がしたいようにできないといらつくのである。隣のおばあちゃんちの二階があいてるから、そこを日中過ごす場所にしてほしいと提案しても、そうなったらどうなるのか想像がつかないらしく、提案はあえなく却下される。そういう私と息子の言い争いを聞かされると、娘はくたびれて私にたてついたりするというのが、現在の我が家の状況である。

私だって家族と喧嘩はしたくない。心地よいコミュニケーションをとりたい。だから苦手な掃除をして少しでも家庭環境を整えようと、早起きのついでにちょこちょこ最近は頑張ってゴミを出している。だけど、子どもたちはちょっとやそっときれいになったくらいじゃわからない。心をこめて食事を用意しても、こんなもんだと思ってるからいちいち感謝もしてくれない。息子は小さい時から私に注意され大声で叱られた事ばかり最近は思い出すらしく、私のことが本当に嫌いだから、私の話はほとんど耳に入らない。聞こえても認識しないので、伝わったと思ったことが伝わってないからまたトラブルになる。息子には発達障碍があるのだから、目の見えない人に目で見ろ!と言ってるようなもので、通常のやりとりをつい期待してしまう私が悪いのである。わかっちゃいるが、私にはそのたびに堪える。普通のやりとりをできるときもあるから、ほかのこともつい大丈夫だろう、と考えてしまう私が悪いのである。だけど悲しい。どうしてだろうと思う。このようにへとへとの私は、一人では到底対処しきれないから、専門家にたくさん助けてもらわなければいけない。現在専門家のところには、仕事のローテーションの関係で2週間に一度しか行けない。二週間に一度のその日、私は朝は息子の中学の学校カウンセラーの所に、まずは小一時間話を聴いてもらいに行って励ましてもらう。担任とのやりとりがしんどいから、間に立って伝達事項を伝えてもらう。担任から電話がかかってきたことも、配布文書も貰ったことがない。それだけの関係だから、別にがっかりもしない。そういえば今年の教科書すら、まだもらってない。別にそれでもかまわないけど、今は6月だ。本当にそれでいいんだろうか?教科書あっても見ないだろうけど、一応義務教育ですからね。…それから午後には、いつもより早めに息子を起こして食事をさせて身支度をととのえさせ、車に乗せてカウンセリングに連れていく。そういえばそうだ、あさってだ。あさってになったら、私のこのしんどい気持ちを専門家に聴いてもらえるし、息子も心を許して話を聴いてもらえる相手に会えるのだ。

今日と明日、なんとか頑張って、しのがなくてはいけない。

++++++++++++

昨晩私が不貞寝する前に、久し振りに本棚から取り出して読んだ本はこちら。良書だと思う。ただ、子どもが小さい時にこの本に出会いたかったと思う。この子が小さい時は、こういう本は専門家向けしかなかったろうけど。

アスペルガー症候群の子育て200のヒント アスペルガー症候群の子育て200のヒント
落合 みどり

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この本を見て思うのは、どうしてもう少し早く私の息子が~この子は小さい時から頭はいいのに忘れものや無くしものばかりするうえに、いろいろと言い聞かせても自分勝手なのは治らない手のかかる子どもだった~ASだとわからなかったのだろう?と思う。もちろん自閉症スペクトラムと今は言われて少しずつ世間に認識され始めたアスペルガー症候群は大変わかりにくい発達障碍なんだけれども、息子が不登校になっても私には何も教えてくれなかった。子どもの教育現場で、何でいち早く保護者の私にその問題を提起してくれなかったのだろう。保護者として子どもの障碍を受け入れるには覚悟がいるし、時間もかかるが、発達障碍だとわかればこれほど多くのダメージを息子が受けることはなかったろうと思うと、本当に残念だし、私が10年以上理由がわからないまま奮闘した月日の苦労をもう少し小さくできたように思う。息子が教室で孤立したり担任にトンチンカンな扱いを受けることはなかったろう。たとえ発達障碍と小さいころにわかったところで、この子の生きづらさを治すことはできないけれど、生きづらさを小さくする工夫はできたはずだ。専門家が少ない状況は、今も変わりないが、子どもはどんどん育って、今やサポートするには難しい年齢に達しているじゃないか。通いたくてもぴったりの学校がない。私は希望を持って初めての子育てを一生懸命してきた。普通の子育て本しか参考にできなかった私は、普通の子どもに良いと思われることは沢山してきたし、普通の子育てアドバイスはたくさん取り入れてきた。よい指導者にも恵まれたと思っていた。「おもちゃは片付けないし机の上は散らかり放題なんです。」と相談すれば、「親が手出しせずにそのままにしておけば、そのうち自分で片付けるようになりますよ。」といわれて、それを長いこと信じてた私はバカだった。本当に残念だなと思う。10年あとに生まれれば、息子も私も巻き込まれてる娘も、生きづらさを少しはサポートしてもらえたろうに。

Photo

今朝のごはん。ドーナッツ二つ。パイナップルミントとネジリバナもかざってはあります。

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2009/06/15

人間の限界

今年の5月21日から、日本では裁判員制度がはじまった。人が人を裁くということは専門家のすることという時代は、終わったのである。だから専門家でない私も今までより裁判に関心を持たなくてはならないと思うし、少し勉強しなくてはと考えている。

それにしても、真実は神のみぞ知るわけだから、人間がいくら知恵を出して最良と思い判断したことでも、間違いはある。例えば私が昨日読んだ本で、このことに関連して深く考えさせられた本がこれ。

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子どもの脳が危ない (PHP新書)

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精神科医の福島章氏が紹介する残酷な刑事事件と、原因の一つと考えられる加害者の脳の異常。掲載されいてるMRIは、刑が確定した犯人のものだとしても、本当に一般人が読む新書などに載せていいものなんだろうか、となんだか気になった。この本は、タイトルがショッキングだから、なんとなくずっと気になっていた本である。奥付を見ると、9年前に出版されたPHP新書だ。数日前に偶然図書館で見かけて読み始め、まだ途中なのだが、中でちょっと驚く記載があった。

つい先日冤罪であることがわかり釈放された、足利事件の犯人とされた人のMRIが、57ページに載っているのである。この本の中で福島氏は無期懲役が確定していたとはいえ、そのMRI(図の3-6)とともにこの人の成育歴や嗜好を紹介し、脳の特徴と犯罪の因果関係について書いている。

さて、足利事件の真犯人はほかにいるとわかった今、この本の内容は、訂正されたり削除されたりしないのだろうか?それが目下の私のほやほやの疑問。人間だから、間違いはある。しかし犯人かどうか、といった重要なことについて、間違いがあっては困るのである。そして間違いとわかったら、すぐに訂正する、謝る、できる限り償う。それに尽きるだろうが、それすら破れの多い人間には限界があり、体面や組織の構造の問題があって十分には行われない。

人が人を裁くことは難しい。

被害者の側からすると、加害者が判明し有罪となったからといって、受けた被害が消えることはないからだ。被害者の受けたダメージと同じだけの罰を加害者に与えることで、加害者が罪を償えるとはかぎらないし、たとえ最も重い死刑が求刑されたとしても、被害者側の気持ちに整理がつくかどうか、本当のところはわからない気がする。さまざまな問題を提起する裁判員制度。果たして日本にどのように定着していくのか。興味のあるところである。

最後に、犯罪被害について考えさせられた本をもう一冊紹介しよう。失われた命は帰ってこないし、時間を逆戻りさせることはできない。事件の前と後とでは、本人が望むと望まざるにかかわらず、世界が変わってしまうのだ。読んで重い気持ちになった本はこちら。人の痛みというのは、わかってあげたくても本当のところは同じ経験をしたものにしか理解できないものなのかもしれない。人間の限界について、あれこれと考えた週末だった。

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2009/06/13

時が滲む朝

時が滲む朝 時が滲む朝
楊 逸

文藝春秋 2008-07
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私の家の隣に住んでいるのは、私と似たような境遇の家族。いろいろ問題もあるようだけど、その台所から聞こえる夕餉の支度の音と美味しそうな料理の匂いは、いつも私を励ましてくれる。

何があっても腹は減る。だから家族のために、家族の喜ぶ料理を作る。そんな毎日の連続。そうしていつの間にか目の前の大問題は解決し、また次の悩みに陥る。しかしどんな時にも、どういうわけか腹は減る。だから目先の不安をかかえたままでも料理をつくって家族に食べさせ、おなかが満ちたら寝る。起きる。ご飯を食べる。一日の仕事をこなす。ご飯を作って食べさせる。そうやって時が流れていく。

隣家の夕餉の支度の音と料理の香りは、「こんなはずではなかった…」とか「なんでわたしばっかり…」とつぶやきたくなる私の弱い心を、強く立ち直らせてくれる。よくやってるじゃん!私だけじゃないんだよ、と。

そんな私が昨日から今朝にかけて、ささっと読んだのがこの小説。芥川賞なのか~そうなんだ。天安門事件のころの中国を生き、それから日本にわたり苦労して小説家になった作者が、今の私たちに伝えられることが、この小説なんだと感じた。

私たちは何のために生まれて、何をなして死んでいくのか?この小さな、しかしなかなか答えを見つけられない疑問をかかえて、私は暮らしてきた。朝になり目覚めると、一日の予定を考える。用事が終わるたびに考えるのは、家族のためのご飯の献立。しかし幸い料理は好きな仕事なので、この生活が何年続いても、今のところ私には苦にならない。料理が好きでよかったな。お隣さんもお料理が得意なので、続いているんだろうなあこういう生活が。

今朝も早起きして、私は庭に出て花を眺め鳥の声を聞き、ゆったりと過ごした。大急ぎで立ち回る前の、静寂のひととき。思い返すと何年の時が過ぎたのだろう。そろそろここへ越してきて、6年がたつ。

2 これはお祝い返しにいただいた、かわいい品。親が子を思う気持ちに、ほかほかと感動。私も昔は、こんな母だったのにな~。

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2009/06/10

♪やさしさに包まれたなら

早朝に目覚めて庭に出る。

梅雨も間近の庭には、白百合やアガパンサス、ホタルブクロや紫陽花が満開。

ふと甘い香りの方に目をやると、クチナシの花が咲いていた。

まるでユーミンの ♪やさしさに包まれたなら みたいだなあと思った朝。

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2009/06/09

肌・弾・力

なんだか朝から疲れていた私。

たまたまテレビで見た星占いでは運勢は下り坂。「判断力が弱い一日」みたいなことが書かれてて、そんな気になった。

出勤して職場の同僚に「私今日判断力弱いみたい。」と話したら、

「なになに?肌・弾・力?」

って聞き返されて、ずっこけた。

鼻づまりだったから、そう聞こえちゃたのかな?

まあ大差ない。判断力、肌弾力ともに弱ってる一日だったのだから(^^ゞ

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2009/06/08

私のロンサム・タウンⅡ

今朝9時過ぎに、以前住んでいた街の子育て仲間の携帯に電話した。彼女は小学校の行事で忙しそうだったけど、「今そばに△■さんと★●さんもいるよ。」って言いながら、元気な声を聞かせてくれたので嬉しかった。「そうか~、うちの息子も今月末で10歳だね!」

それから今度は、その街の友の会の友人の携帯にメールした。電話したらお話し中だったから、近況報告を短くまとめて送信ボタンをON。あの時支えてくださったご恩は一生忘れません。

それから美術館で買ったはがきのなかから、ルノワールの描いたアネモネのカードを選んで、通っていた教会あてにお礼のメッセージを綴った。「我が家ではおかげさまで娘が本日10歳の誕生日を迎えました。」

あれから10年。娘は頼もしく成長し、私たち家族を支えてくれる存在になった。産んだ当初彼女が現在のような姿かたちに育とうとは、想像もつかなかった。生きていくことだけで精いっぱいで、必要最低限のことしかしてあげられなかった私は、足りないことだらけで、それを補ってくれたのが、当時の私の周囲の人々だったのだ。私のロンサム・タウンに住む懐かしい人たち。私はまだ何も恩返しができないけれど、今は随分幸せに暮らせています。

※11日に改題

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2009/06/04

ブルーベリーが好き

私は果物が好き。今は晩柑に凝っているから、手に入ったら朝からたっぷりビタミンCの補給。一日元気に過ごせそう。

なんといっても、季節の果物はいい。そういえば2年前に蛍を見に丹沢へ行ったとき、道の駅で買ったブルーベリーが美味しかったなあ。うちにもブルーベリーがあるといいのに。

そんな私が題名でピンと来て借りてしまった映画がこれ。

マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション [DVD] マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション [DVD]
ノラ・ジョーンズ, ジュード・ロウ, デヴィッド・ストラザーン, レイチェル・ワイズ, ウォン・カーウァイ

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返却期限がせまってるので、今日中に観ようと思ってます。

6_013

※おまけです。

今朝のお花は、ゼラニウムです。

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2009/06/01

コバルト・アワー

コバルト・アワーの中の曲が、今日は聴きたいなあと思う。

今日から6月で雨だから♪雨のステイション、曇り空をみあげて♪花紀行。♪アフリカに行きたいで最後は元気になりたいな。そんな、少し疲れ気味の月曜日。

でも実はこのCD(↑)を私は持ってないので、今流しているのは手持ちのYumi Matsutoya sesons colours 春夏撰曲集2枚組のうち、夏のほう。♪悲しいほどお天気とか。

けだるい雰囲気の♪遠雷なんか季節にぴったり、♪夕涼みも何回聴いて名曲、と思う。つい口ずさみたくなる♪Hello,my friendにつづいて♪残暑。ラストの♪晩夏(←名曲!)は荒井由実時代の作品だから昔の曲だけど、ユーミン天才!って思います。この詞とメロディーは本当に素敵だから癒される。

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