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2009/08/16

窓辺にて

昨日の昼下がり、娘が出かけていて寂しかった。

私はひとり椅子に座って、ぼんやりと物想い。

そんなとき風を感じてふと窓辺に目をやると、オレンジ色のタオルと娘の白いレースのワンピースが、ハンガーにかかって揺れていた。

娘の好きなタオルと、今日着ていかなかった白いワンピースが、窓辺でダンス。楽しげに軽やかに。

娘の不在の寂しさを吹き飛ばすような楽しい光景を見て、わたしはエッツの『ジルベルトとかぜ』を思い出した。

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朝5時前に目覚めた。今朝はひんやりした空気だ。

雨戸をあけると東の空は、茜色に染まっていた。

ぽつぽつと小雨が降っている。狐の嫁入りか。

もしかしてと淡い期待を抱いて西の空を見上げると、屋根の谷間に虹が見えた。

思いがけない早朝の虹。

私は旧約聖書のノアの箱舟を思い出し、弱っていた心が強められた。

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