元気なたより
ここ数日、娘が体験学習のため学校で一泊旅行するので、我が家は緊張状態だった。御存じのとおり、日本ではただいま、新型インフルエンザが流行中。学級・学年・学校閉鎖の噂が、近所でもちらほら。というわけで行事の開催が危ぶまれる状況だから、学校側がまずはピリピリ。健康調査のため、日々の検温実施に、記録の用紙には親の押印が必要。休日にも健康状態報告のために、学校とメールのやりとり。そんなわけで、いつもなら大体でいいや!と生活時間が狂うことを大目に見ている私でさえ、「早く寝かさなくちゃ。」「明日の宿題は終わったの?」といつになくピリピリしてしまった。緊張というのは、人と人の間で伝染するのだ。宿題終わってからのんびり子どもたちが遊んでいたりすると、「今の状況わかってないでしょ?早く寝なくちゃいけないのに、何で遊んでるの?」と雷落とすこと2回。怒鳴って寝かせても、気持ちがいいわけはなし。自己嫌悪の私はわくわくする娘とは対照的に、日に日に疲れていった。
そして晴れて、出発の朝を迎えた昨日。天気は晴れ。娘の身体の状態も、おかげ様で◎。登校班よりずっと早く学校に集合した娘たちは、仲間と一緒に元気にバスに乗り、旅立った。大型バスを見て、初めて実感。学校側が緊張していたのもわかる。こんな大勢で移動して、予定をこなして無事に帰ろうと思ったら、本当に大変だわ。それにしても無事にこの日を迎えられて、私は本当にほっとした。あぁ、終わった。これでもう、緊張しないで済むんだわ…。
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あとは野となれ山となれ、というくらい安堵した私は、その後職場に時間どおり出勤。家族の心配をすることも忘れいつものようにパタパタ働いていたら、同僚が「ののかさん何かおうちであったのかも?ピカピカ携帯が光ってるよ。」と教えてくれた。カウンター業務の私は、奥の部屋にいつもは携帯を置きっぱなし。何事だろうと、お客さんが途切れたところで確認してみると、それは旅行に同行した教頭からの、一斉送信連絡網であった。1通、2通…。職場にいる間に、全部で4通。プログラムが消化されるたびに送られてくるお便りには、「いい天気です。今ダムに到着しました。」とか、「楽しいお弁当タイムが終わりました。自分はコンビニ弁当ですがっ!」とか。教頭先生ったら個人のブログじゃないんだから、こんな文言使っていいのかな?と少々心配になったけど、楽しそうな様子を知ればやはり安心するのが親心。夜10時半の6通目のメールで、「夜通し起きている覚悟のようだったが、今大体子どもたちは寝静まったようだ。」との報告。ああ、先生も子どもたちもお疲れ様でした、とキャンプの地に思いをはせつつ、私はいつもの夜なら「トイレに行くから一緒についてきて。」とか「2階についてきて。」など怖がりの娘の面倒を見るので忙しいのに、娘がいないから楽ちんで、「こんなのもたまにはいい。」と息子とゆっくりドラマなんか見ちゃっていい感じ。いつもと違う夜、さっさと眠くなったので、本を読みながら電気つけっぱなしで寝てしまった。
そして今朝、私は朝日とともに目覚めたが、間もなく7時になろうというのに教頭からのメールが来ない。着信音が鳴らないと、なんだか寂しい。あらら、誰か熱でも出したかとちょっと心配。でも、今日の夕方には揃って帰ってくる筈なので、私はそれまで元気に過ごそう。なんといっても娘の顔を見て、娘の口から感想を聞くのが一番いい。元気に帰ってきてくれるといいなと思う。今晩は疲れていても食べやすい献立がよいだろうから、カレーライスを用意しておこう。
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