♪海を見ていた午後
昨日初めて、ブックカフェに行った。本屋でコーヒーが飲めるなんて、まるで外国みたい!と以前からあこがれていたのに、今までチャンスがなかったため、昨日初体験となった次第。
私が入った店は、本屋と雑貨屋の脇にゆったりしたスペースがあり、好きなパンや飲み物を注文し、気に入った場所を選んで過ごせるようになっていた。
私はシナモンロールとアイスティーを頼み、まばらに客がいる店内の中央に腰かけた。見まわすと、ベビーカーで赤ちゃんを眠らせて、コーヒーを飲み本を読んでいる若い母親がいる。なんて優雅なんだろう。それから、同じくベビーカーで赤ちゃんを眠らせて、脇でパソコンを開き仕事に励む外国人。ここは異空間だわ。
そうしたら、遠い記憶がよみがえった。自分が幼い子を抱えてあくせくしていた頃に、入場料が必要だが海が見渡せる場所が近くにあった。いつか子どもの手が少し離れた時、ここへきて1時間でいいからゆっくり読書がしたいと、淡い夢を抱いたことを。できればユーミンの ♪海を見ていた午後 のように、水平線をゆく船や遠くの島を眺めてソーダ水を飲み、本をゆっくり読みたいと考えたことを。
眼前に昼下がりの眠たそうな海がなくとも、夢が一部かなったので、昨日の私は嬉しかった。ご褒美をもらったような気分。しかしそれはまるで白昼夢のようで、ほんの10分余りの出来事だった。
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