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2009/11/16

夕映えの街

土曜日、明け方地震で目覚めてしまい、私は寝不足で一日過ごした。昼に娘の習いごとのためいつもより長い距離を運転しなくてはならなかったが、かなりしんどいので「今日は休む」と言ってくれないかな期待した。しかし娘にとってそのアトリエは、心のよりどころ。とても大切な場所である。彼女も地震で寝不足のため準備がすすまず、ぐずぐずしていた。しかしやはり「行く」と決めた。そこで私は後ろ向きな気分を捨てて、ドライバーになった。

その日は珍しく渋滞していた。なにか、事故があったらしい。いつもならすいすい進む教室近くの丘の上で、のろのろ運転になった。疲れてるのに困ったなあとふと車外に目をやると、富士山は見えなかったが、代わりに丹沢が晴れ渡った空の下に見えた。思いがけない光景に、私はとても励まされた。やがて無事アトリエに到着。その日はプリズムを使って楽しい創作。その間私はちょっと買い物へ。2時間たって戻ってみると、アトリエで娘の元気は復活していた。笑顔にまた励まされ、自分にはかなり無理なことだったが、連れてこれてよかったと思った。そして帰りの時刻は、5時近く。また同じ丘を逆方向で通りがかると、今度は見たこともないような黄金色の空。夕映えの街は息をのむ美しさ。親子で歓声をあげ、気分が盛り上がった。

そうだ。この時期の夕暮れ時は、私が1年のなかで最も好きな時間。それなのに、今年はそれを忘れていた。忙しすぎたのだ。しかし11月ももう半ば。銀杏並木がようやく色づき始めたところだけれど、これから木枯らしがどんどん吹いて、寒い冬がやってくる。それまでもう少しの間、忘れていた美しい時間を味わう余裕を思い出して、感謝しながら暮らしたいと思う。

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