冬の朝
夜明け前に鳴き交わす鳥の声で目を覚まし、一人階下に降り雨戸をあけると、地平線が赤く染まっていた。
灯りを点けずに部屋と部屋を回り、窓を開けて、冷たい空気を家に通す。
すっきり晴れた冬の朝は、心も体もすっきりする。
薬缶に水を入れ、ガス台で温める。
コーヒーをいつもの赤いマグカップで飲む。
しばらく移り変わる空の色を見ながら、文章を書いたり、思いついた音楽を聴いたり、落ち着いた時間を過ごす。
やがて燃えるような朝陽が昇ってきた。
朝が来た。
※ 朝布団のなかで長田弘の「最初の質問」を思い浮かべていたので、出だしはそんな感じです。
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