« ♪はつ恋 を娘と語る | トップページ | 出会い、そして再生へ »

2010/03/01

おバカさん

おバカさん (角川文庫 緑 245-2)おバカさん (角川文庫 緑 245-2)

角川書店 1962-08
売り上げランキング : 131637
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
現在私が再読しているのが、遠藤周作のこの小説。古本で購入したのでもうボロボロだけれど、心に残る一冊である。 時はおりしも、キリスト教でいえば受難節。イエス・キリストが十字架にかけられた意味を考え過ごす時期。今、ニッポンに現れた不思議なイエスのような外国人を主人公にしたこの本を読むことは、意味があるようにも思える。 自分の欲を捨て、人のためにまるで馬鹿のように人生を捧げたガストンという名の外国人が主人公。 私は私は、といつも自分のことが一番大事で暮らしてきた私には、胸が痛む内容である。初めて読んだ時の感想もこのブログで記事にした(→こちらをクリック)。改めて読んで、また違った感想を持つのかもしれない。今の方が、さらに胸に迫るものがあると、私は思っている。

|

« ♪はつ恋 を娘と語る | トップページ | 出会い、そして再生へ »

コメント

ガストンのモデルになった神父がやっているという新宿のバーにぜひ1度行ってみたいものだと思っていたのですが・・

遠藤さんが亡くなってしまわれてもうずいぶんになりますから、その方ももうご存命ではないかもしれませんね。

『おバカさん』もいいですがガストンのものでは『悲しみの歌』のほうに深く打たれたのを思い出します・・。

投稿: ikko | 2010/03/02 19:25

お元気?幼・中・高同級生の私です。
実は私恥ずかしながら、遠藤周作さんのご著書を読んだことがなくて。
最初に読むとしたら、何がお勧めでしょう?
ちなみに…非常に読むのが遅いタイプの私です

投稿: ご近所の友 | 2010/03/02 19:48

ikkoさん、コメントありがとうございます。
私はガストンさんの話、この本でしか知りませんでした。
あの新宿のバーの神父さんがモデルなんですか。あ~そうですか、勉強になりました。
『悲しみの歌』ご紹介ありがとうございます。

投稿: ののか | 2010/03/02 20:01

ご近所の友さま。
あなたは私の一番の旧友であられますな!
お久しぶりでございます。

遠藤周作、実は私もあまり知らないですよ。
『沈黙』とか聖書の話以外では、『私が棄てた女』くらいしか他に読んでいないと思います。
これは読みやすいです。
いいお話ですよ。おススメします。

ところで、私も絵本のブログをアメンバーでやっております。後ほど訪問させていただきます。

投稿: ののか | 2010/03/02 20:03

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: おバカさん:

« ♪はつ恋 を娘と語る | トップページ | 出会い、そして再生へ »