パイナップルミントの慰め
今朝雨戸を開けたら、明るい春の日差しが暖かい朝だったので、嬉しくなった。ベランダの花たちも、にぎやかに咲いている。白いチューリップ、紫のムスカリ。溢れんばかりのパンジーに、ナスタチウム。それから、私が一番愛しているパイナップルミントは、ぐんぐん葉を伸ばしてきた。
このパイナップルミントには、思い出がある。数年前、家族から離れひとり入院していたとき、近くの花屋で見つけたのがこの鉢だった。ふが入った葉がかわいらしく薫りも優しいパイナップルミントに、私は一目で魅かれた。すぐ買って帰り病室において、訪ねてくれる人に葉を分けたりしたのだった。そのミントは冬になれば枯れてしまうが、何年たっても春になると甦り、こうしてまた葉を茂らせてくれる。鉢は毎年、大きめなものに換えている。どんどん増える生命力。何とたくましいこと。
そしてこのパイナップルミントに、今年も私は慰められる。色も香りも、それからさりげなくふの入った葉の姿も。どれだけ私を癒してくれることか。
これから何年生きるのか、それは神様にしかわからないことだけど、私は生きている限りこのミントと一緒に、暮らして行きたいと思っている。
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