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2010/08/07

住所とギョウザ

詩のこころを読む (岩波ジュニア新書) 詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)
茨木 のり子

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昨日息子と、日本の過去の戦争について話していた時、思い出した詩があったので、読んでみる?と見せてみた。私の愛読書の茨木さんの本にあった、岩田宏という詩人の作品。「住所とギョウザ」。

戦争のころの話かな。少年だった詩人は、本当はリイ君のことが好きだったのに、二人きりならいろんな話をする仲間だったのに、二人でいるところにみんながやってきて、リイ君のことをはやしたてた。「くさい、くさい、朝鮮くさい」って。そしたらおれはすぐにリイ君から離れて、口をパクパクさせて叫ぶふりをした。みんなと一緒に叫ぶふりを。 その後悔と情けない申し訳ない思いを飲みこんでしまうように、おれは大人になってからも一皿50円のギョウザを夜中に何皿もギョウザ屋で食べるんだって。そういう詩。

日韓併合したのは1910年と、教科書で習った私。それから100年。朝鮮半島は南北に分断され、韓国の文化は最近日本に主にドラマや映画で浸透してきたし、観光客も増えている。だけど北朝鮮の数々の問題は、なかなか解決できないままだ。

その時代、日本でもこういう思いをした日本人と半島の人がいたのだし、侵略された方の国でどれだけのことがあったのだろうかと、想像するだけでも恐ろしくなってしまう私なのである。息子に何を伝えることができるのか、私にはどんな力があるのかわからないが、何時間議論するよりも、この詩を読んでもらうことで、感じてもらうことがあったと私は信じたい。

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