「愛だよ。愛。」
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先日、スタジオジブリの「借りぐらしのアリエッティ」を見た時の感想では、声を担当している俳優の顔が思い浮かんでしまって、気になってしまったと述べたばかりの私なのだが、この「千と千尋の神隠し」では、なぜか気にならなった。
この作品は、私の大変好きなものである。 物語が私好みなのかも知れない。本来妖怪とかオバケものは、大変苦手なのにもかかわらず、みずみずしい絵と音楽、ストーリーなど、隅から隅まで好きである。
特に、菅原文太が声を担当する「釜爺(かまじい)」という蜘蛛の身体をしたお爺さんが、漢方薬の引き出しからクスリを取り出しては閉め取り出しては閉め、それを煎じて、湯屋をやっている千が働く風呂屋のボイラー室で、あの風呂にはこの薬、この風呂にはこの薬、と注文通りに薬を煎じる場面は面白い。
千を何かと助けてくれるハクという少年が、湯婆ばの呪いにかかり龍になり、呪いのためにのたうちまわっているときに、千が必死にその口に腕を突っ込み呪いの印鑑を取り出す場面で、釜爺が言うセリフが忘れられない。二人の姿を見て、釜爺はこうつぶやく。
「愛だよ、愛。」
これが、いいんだなぁ。菅原さんはこのほかに、サムライジャックというアメリカのアニメの、悪の象徴「アクー」の声も担当されているが、これもいいんだな。味わいがあって。
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