11月の空
11月の空は、どうしてこんなに美しいのだろう。中学生の時、夏目漱石の『こころ』が心に響いて仕方なかったころ、確か11月だった。
昔のその小説のように、若い私の目には黄昏時の空が本当に美しくうつって、以来11月になると、美しい空の光景に出会う度に感動してしまう。
今朝も夜明けが美しかった。葉が落ちた木の枝の先の先まで、くっきりと浮かび上がって、空気が透明に思えるから。夕暮れは特にこころを打つ。
昨夜は細い三日月が、神秘的に浮かんでいた。私の心を、遠い異国へ誘うかのように。
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