生まれてきてくれてありがとう
NHKの朝のテレビ小説は、「ゲゲゲの女房」の後番組「てっぱん」もなかなか面白い。今日は頑なだった祖母が、数ヶ月前は存在すら知らなかった孫のあかりの19歳の誕生日を祝う回だった。
娘とはそりが合わず、18の時家出されて以来会っていなかった大阪でお好み焼き屋をやっていた祖母(藤純子)は、18年たって初めてその娘が赤ちゃんを尾道のとある家族のところで出産して死んでいたことを知る。その娘は、その家の子として育てられ、素直で明るい、トランペット大好きな女の子に成長していた(実は死んだ母もトランペット吹きだった)。
高校を出て大阪にやってきたその娘・あかりと、今は下宿屋をしている祖母・初音はいろいろ縁があって同居することになる。あかりは持ち前の明るさで、周囲の人とうちとけ、閉めてあったお好み焼き屋を尾道焼きの店として開くにあたって、初音は遠くから少しずつ援助はしていたのだが。今日はあかりの19歳のお祝いに、一体何をプレゼントしていいかわからない祖母。「19の娘は持ったことがないから。」とつぶやく姿も泣かせる。そして思いついたプレゼントとは。。
19年ぶりにお好み焼きを焼いて、あかりに食べさせた祖母。娘へしてやれなかったことの後悔から、ひたすらガンコに生きてきた祖母だったが、その娘が遺した孫の笑顔によって心がほぐれ、お好み焼きのお礼を言われた時、初めて「あんたよう、生まれてきてくれたなあ。」と祖母はつぶやくのだった。
あ~涙。ほろっとさせられることの多いドラマである。
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