一件落着
最近来春発表会があるピアノの教室に、娘が行き渋るようになった。私にははっきりとは理由は言わないが、悩んでいる様子。ピアノは大好きなのに、どうも課題になっている曲が、段々うまく弾けるようになってきたものの気持ちが乗らないことが原因らしい。そして家では私のきょうだいが昔むかしに弾いたためにあるのだろう、ちょっと難易度の高い楽譜を見つけて、それをひとりで練習、結構いい感じになってきたところであった。
先週レッスンを休み、さて昨日はどうするのかと思えば、やはり行きたくないと言う。先生に思っていることを相談すればいいのに、と思うが、自分には自分のプライドがあるとか何とか。口をはさむなとくぎを刺され、お兄ちゃんと相談するからと、私は家を追い出された。私は実家でイライラと話し合いの結果を待った。しかしいよいよレッスンの時間である。「行くのか行かないのか、連絡するのは私なんだから、どうなったか教えてよ。」と二人のいる部屋に乗りこむと、ママは余計だという。だからって無断で休めないでしょ~先生先週から心配してるんだよ~、と話す。電話をかけて、今日も調子が悪くて休むと言ってはいるが、兄のほうが話を本人にかわってしますので、どうぞよろしくと、私は先生にご挨拶をして息子に受話器を渡すと、また部屋から追い出された。
息子はどうやら、一生懸命気を遣いながら娘の心境を伝えている模様。やがて娘が今練習している曲を電話で先生に聴いてもらって、発表会の課題曲は変更になったようだ。やれやれ。
わたしは自分の非力を嘆きつつ、最後に先生に電話で謝り、へなへなと座り込む。あ~くたびれた。強情はってる反抗期の娘にはまいってしまうが、ちょっと見なおしたのは息子の役割。うまくあいだを執り成してくれて、意外にいろんなピアノ曲に詳しいため話を先生とじっくりしてくれた様子。昔教えていただいた先生なので、息子も話がしやすかったのだろうが、私は今日か明日にでも、先生にお菓子を持ってお詫びに行こう。一応一件落着ではあるが、沢山心配をおかけしたので。
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