賢者の贈り物
もうすぐクリスマス。街はイルミネーションであふれ、歳末商戦まっさかり。そんななか母親の私はというと、今年もサンタさんのプレゼントは何になるんだ?と考えている。娘は小学校5年生だけど、絵本と教会で育った子だから、今でもサンタさんを信じている。だからだと思うけれど、毎年クリスマスの朝目覚めると、サンタからの贈り物が枕元に置いてある。どうも、数年前、赤い服を着た大きなサンタを目撃したそうだ。さすがに昨年あたりから、「サンタクロースって本当にいるの?」ときかれるが、「私は小さい時サンタさんのこと知らなかったから、一度もサンタクロースの贈り物もらったことないの。わからないわ。でも、信じている子どものところにサンタさんが来るって聞いたことあるよ。」と答える。
今年は、「どうやってサンタクロースが家に入ってくるのか、不思議じゃないの?」と聞かれたので「サンタさんは神様のお友達だから、きっと大丈夫なんだろうねぇ。」なんて返事をした。そして本棚からこの本を取り出して、娘に渡した。この世では目に見えないものを信じる心が大切なんだよ。。。
サンタクロースっているんでしょうか? | |
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************************ 新約聖書の初めに、イエス・キリストの生誕物語が書かれている。ベツレヘムの厩(うまや)で旅の途中の聖母マリアがイエスを産んだとき、その厩の上に大きな星が光輝き天使の歌が聞こえたそうだ。そして羊飼いたちが救い主の誕生を知ってお祝いに駆け付け、また東方の3人の博士が、星を頼りに救い主のために3つの宝物を携えてやはりお祝いに駆けつける物語。この話をタイトルにしたのが、有名なO・ヘンリの短編「賢者の贈り物」である。 | |
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これは、中学の頃父に勧められて読書感想文のために読んだ本。私は「最後の一葉」で感想文を書いた記憶がある。その時読んだ「賢者の贈り物」は、大人になってからクリスチャンになった自分は今なら深く意味が読み取れるが、中学生の頃は無理だった。~ しかしこの頃、思うのである。貧しい若い夫婦が、クリスマスの贈り物にはぜひ愛する相手の一番喜ぶものをと、そのためにお金を用立てるのだが、結局そのプレゼントはお互いが相手のために手放した宝物に必要なものだった、というお話。「賢者」ではなく「愚者」とも言えそうな話のおちであるが、私は大切な愛する人を喜ばそうとするその気持ちが、何よりもこの季節に大事なように思え、再び心を打たれるのである。
日ごろなかなか会えないけれど、自分のことを想い幸せを祈ってくれる相手に~、あるいは普段は誰からも愛を受けられないで寂しい思いをしている人~、そういう人にこそできるだけの贈り物を用意したい、そう思うこの頃である。
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コメント
自分にできる最上のこと・・大切なものを
差しだすということでしょうか。
犠牲を払う、ということにもなりますね。
私もO・ヘンリーには思い入れがあります。
10代のとき何度も読んだので背表紙も取れ、
ぼろぼろになってしまいました。
子供たちに新しい本(いずれも文庫)を
渡しましたが、それほど喜ばれなかった覚えが
あります。
後になってわかってくれるかしら
投稿: ikko | 2010/12/16 18:09
ikkoさんへ。
おはようございます。コメントありがとうございます。
ikkoさんへ。ぼろぼろになるまで読んだO・ヘンリ、この味わいは、本当に深いですよね。心に残るお話ばかりだと思います。
最上のプレゼント、それは、物ではなくて、その人を大切に想う気持ちを伝えるってことなのかなぁと思ったりもします。
クリスマス。多くの場合、私はお財布の中身と相談しながら、カードだけだったり電話だけだったりになりそうです。。。
投稿: ののか | 2010/12/17 07:06
>カードだけだったり電話だけだったり
それすら危ぶまれるいい加減な私・・
大切なのは相手に気持ちを届けるということ。
どれだけ心を砕いて差しだしているか、
立ち止まって考えると情けないほどです。
時間があるときに・・と思って先送りにし、
結局カードも電話もできないままだったり、
情けない生き方をしています
投稿: ikko | 2010/12/18 13:32
ikkoさんへ。
いやいや、思い出すだけでもいいのかも。
それで祈りが通じるかもしれませんものね。
完璧な人間はいません。
かくいう私・・・年賀状がまともに出せない年の方が多いしなぁ。。。と反省しています。
投稿: ののか | 2010/12/18 23:09