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2011/03/21

♪悲しい気持ち

東日本を襲った震災から、10日がたった。今日は本当なら、懐かしい教会が4月から取り壊されるから、お別れのために訪ねることになっていたのだが、正直余震や放射能が怖いので、計画中止。夕方までのんびりする。とにかく疲れがたまっている。しかしもう冷蔵庫に、食べるものが卵以外何もなくなってしまった。明日も明後日も仕事だ。仕事帰りに、食事の材料を購入できるとは限らない。計画停電が実施されるかもしれないし。

ガソリンは底をつきかけているから、車は使わない。雨だから自転車にも乗れない。だから、今では家で一番力持ちの息子に、買い物の同行を頼んだ。お財布の中はこころもとない。みずほ銀行にて連休前にお金を用意したかったのに、給料の払込もできてないしATMは使えないという事情である。ん~本当は行きたくない方向に郵便局があるが、そっち方面だと買い物は嫌だと息子に拒否されたので、お財布の中身に応じた買い物をすればよいと思って、ちょっと遠い商店街に、冷たい雨のなか二人でリュックを担いで出かけた。

まずは鮮魚店で、ブリのあらや鯵の刺身、いわしの味醂干しなどを購入。息子は買い物苦手人間だが、この店は大いに気に入った模様。それからなじみの豆腐屋。ここの店のものは、おいしいから大好き。今日もがんもと、豆腐は二丁購入。息子はまだ、機嫌は良さそう。それから小さなスーパーに。牛乳配達が地震でしばらく休業ということで母が困っていたのを思い出し、実家用に牛乳パック500ミリリットル最後の一つをゲット。それから大根。これは今夜のブリ大根用。その他野菜、ティッシュペーパー、明日の夕飯用の肉、明日の朝ごはん&昼ご飯用の材料を買おうと思ったが、財布の中身が大分少なくなっていた。仕方ないので、息子に、パンコーナーの空っぽの棚の前でちょっと待っていてもらい、私は近くのコンビニで、手数料を気にしながらお金を下ろして店に戻った。財布の中身を十分満たしてから買い物をすればよかったのだが、予想がつかなかったのだから仕方ない、と私は思ったのだけど、というかこういうことよくあるし~しかし息子には想定外のことだったらしく、大変不機嫌な様子になっていた。嫌な予感。

それからは、ずっと昔の嫌な思い出をたどるような展開。私ばっかり重い荷物を担いで歩くハメになった。こんなことなら、最初から頼むんじゃなかった~買い物の手伝いなんて!息子は臨機応変に物事に対処するのが大の苦手。だから、私に待たされたことが余程気に障ったらしく、軽々としたものだけ持ってさっさと家に帰ってしまったのだった。私は結局大根や大荷物を担いで、急な坂をはぁはぁ登った。取り残されるのって、かなり悲しい気持ち。いたわる気持ちとか、思いやりとか、そういうのが彼に育たなかったのは、私の教育が悪かったのではないと信じたいところだ。「あなたさ~、もし私が津波で行方不明になったらさ、悲しいわけ?それとも不便になったって思うだけなわけ?」と夕食時聞いてしまった。そうしたらさすがに「津波だったら可哀想だと思うよ。」との返事。だったら、もうちょっとお母さんのことを普段から労ってくれないかしら?

私はこのままではやりきれない。

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