♪贈る言葉
昨夜、TBSの「3年B組 金八先生 ファイナル」を観た。なんと金八先生は、32年前に桜中学の教壇に立ったとのこと。そして今回定年で、最後の卒業生を送り出したのだった。ドラマのスタート当時、確か私はリアルに中学の3年生だったから、毎回見ていたドラマだった。昨夜は懐かしい卒業生たちが登場したので、私はすっかり思い出に浸ってしまった。
このブログの読者はすでにご存知と思うが、この春私の息子が中学を卒業した。卒業にあたって息子は、金八先生のような熱意あふれる担任に大変助けていただいた。親としては担任と意志の疎通がはかれず困ったこともあったけれども、やり取りを重ね打ち合わせをして、結果的には大変よい思い出として息子の心に刻まれた卒業式になった。その日の晴れ晴れとした息子の表情を見て、よい大人と出会うことは、子どもが成長するうえで本当に掛け替えのない力となると実感した。今どきいい先生に出会うなんて滅多にないことのような気がする。うちの子はとってもラッキーだったのだ。ありがたいことだった。不登校児の母として、卒業式当日まで気を揉んだけれども、担任にいろいろ配慮していただいたお陰で、息子は担任に恩返しができた。本当に良かった。
話を元に戻そう。金八先生を演じる武田鉄矢は、昨晩のドラマを見ても感じたが、言葉にとても力のある人だと思う。このように、ここぞというときに人の頭と心に伝わる言葉を選んで発することができるというのは、とても大きな才能だ。言葉はひとを生かすこともできれば殺す事もできる。安心させることもできるし、不安に陥れることもできる。そういった意味で、この非常事態の日本で、人を信じる力を思いおこす内容のドラマが放送されたことは、私には励みになった。私と同じように感じた視聴者が、他にもいるに違いないと思う。
たったひとつやふたつの失敗で、そいつをつまはじきにしていいのか、と3年B組のみんなに呼びかけた金八先生。どうもありがとう。最後に流れた第1シリーズのテーマ曲♪贈る言葉も、再び私の心にしみた。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
半分くらいでしたが私も観ました。温かく胸を打つ言葉に
涙しました。懐かしい面々が武田鉄矢さんを本当に敬愛
しているんだなと感動しました。
原作・脚本を書いた小山内 美江子さんの考え方・生き方に
感動したことを思い出します。覚せい剤が出てくるあたり、
演出?の過激な展開を許せず、シリーズをやめた方がいい
と言われたとか、武田さんも実はそう言っておられたとか。
でも本当にすばらしい最終回でした・・。
投稿: ikko | 2011/03/29 10:13
ikkoさん、おはようございます。
いや~やっぱり金八先生はいいですよね。
小山内さんは体調を崩したりなんだりで、いろいろあって、最終回は別の脚本家のかたでしが、
まぁとにかく、人の心に届く言葉って、素敵だなあって思いました。
コメントありがとうございました。
投稿: ののか | 2011/03/30 06:43